ドイツのクリスマス準備は10月スタート

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ドイツのクリスマスは大げさすぎて面倒だ、とわたしたち夫婦は考えているので、ドイツで暮らす独日家庭の割りにうちのクリスマスはあまり気合が入っていないほうだです。彼の実家とも、大人のクリスマスプレゼントはナシか気持ちだけ、ってことで同意してます。

クリスマス準備の買い物は10月スタート

実は11月の今頃はドイツではすでにクリスマス準備で忙しくなっています。ハロウィーンも終わらないうちにクリスマスの話をすると、日本人的には???だと思うかもしれませんが、早い人ではドイツのクリスマス準備はもう10月中旬から始まっています。これはお店をやっているとか特殊な場合ではなく、一般人にとってです。12月はじめのニコラウス、12月1日のアドベントカレンダーもありますから、日本よりクリスマスの始まりが約1ヶ月早い感じですね。

かといって、ドイツで今からクリスマスデコレーションを始めてしまうと季節はずれで笑われてしまいます。観光客相手に年中クリスマスグッズを売っているお店でもないかぎり、デコレーションはアドベント期間の直前に解禁です。

オモチャを扱うミュラーが毎年10月中旬(追記: 2021年は11月でした)にやるおもちゃ全品20%オフ。これはクリスマスプレゼントを先取りしたものです。絶対にコレ、という確信がある親はここで既に買ってしまいます。クリスマス前には安くなることもあるけれど、品切れすると子供の夢を叶えてあげられなくなります。

せっかくのクリスマスに、プレゼントを開けてがっかりする子供を見たい親はいないでしょう。でも11月から12月はいろんなお店がクリスマスプレゼント需要を狙った目玉商品を出してきます。買ってしまった物が驚きの価格で出てくることも。早めに買いすぎて子供の希望が変わってしまうことも。そこらへんがまた難しいのです。

アドベントカレンダーの買い物も10月〜11月中旬までに

プレゼントはまだ12月24日まで時間がありますが、困るのがアドベントカレンダー(Adventskalender ドイツ語ではアドベンツカレンダー)。こちらは12月1日から24日までのもの。チョコレートやハリボ、レゴやプレイモビールなど買って渡すだけ、というアドベントカレンダー。おばあちゃんやおじいちゃんが孫にそういうものを与えたりもしますが、出来る系のおしゃれママや独身の若い女性はこれを手作りするのです。

TCM-ADVENTSKALENDER2015

いまチボにも15ユーロぐらいでこんなアドベントカレンダー手作り用の袋が売っていますし、dmでも見ました。これは10月中旬に出始めて、11月中旬ぐらいまでに買うものです。12月に入る前に完成させないといけないものだなので。

ドイツで子育てブログとか、インテリアブログをやってるような素敵ママはこのアドベントカレンダーの袋や箱やタペストリーなんかもおしゃれに手作りしちゃったりします。おばあちゃんが縫ってくれたものを大事に毎年使う家庭もあります。いずれにしても、受取る子供に合わせて、毎日お菓子やオモチャや文房具や日用雑貨などこまごまとしたかわいいものを入れます。

クリスマス本番に必要な買い物も早めがベター

アドベントカレンダーだけでなく、クリスマスプレゼントの包装紙、デコレーション、クリスマスツリーの飾りなんかもドイツ人向けのものは普通は10月~11月に目に付いたら買っておいたほうが無難です。観光客用のお店は別ですが、12月直前になると品切れも増えます。

12月中旬に地元のクリスマス用品の専門店で飾りを買い足そうと思ったら、数が少なくて、まだ入荷があるか聞いたら「もうシーズン終わりだもの」と鼻で笑われました。(←感じわる)クリスマスが近づくにつれてドイツでは街ゆく人はとても忙しそうになってきます。

そう、12月のドイツ人はとても忙しいのです。毎日アドベントカレンダーを開けるだけじゃなく、毎週末にケーキを焼いてアドベントを祝ったり、クリスマスクッキーを大量に焼いたり、家族分のクリスマスプレゼントを揃えたり、どの家族とどこでクリスマスを過ごすか考えたり、帰省準備をしたり、料理のメニューを決めてお肉屋さんに注文したり。

クリスマスツリーはけっこうギリギリ

ただし、クリスマスツリーは生木を使う家庭が多いのもあって、クリスマス直前に買って飾ります。友人の実家が森を所有していて、クリスマスツリーの直売をしていたのですが、12月23日とか24日に買いに来る人が多いのに驚きました。でもその後は新年までクリスマスの飾りつけのまま。日本みたいに25日に大急ぎで片付ける必要はありません。ただし、生木なのでちゃんと幹を水につけていても、1月のはじめには葉がぽろぽろと落ち始めます。

12月の週末はみんな忙しい

ドイツに来て間もない方は、ドイツのクリスマスの流れをなんとなく分かって12月を過ごすと、ドイツ人のクリスマスも多少は理解できるのではないでしょうか。わたしは長年ドイツに暮らしていますが、独身のときはのんきでした。自分の家族とドイツ人の義理の家族ができてからのクリスマスの大変なこと。

日本の感覚で、12月の週末に知り合いと普通に出かけたり、合ったりする予定を立てようと思っていたら、「なぜいま?」と思われてしまう可能性があると思っておいたほうがよいかもしれません。12月に誘っても変に思われない例外はたぶん「(子供がいれば)一緒にクリスマスクッキーを焼く」とか「誕生日パーティー」などです。

12月に入るとスーパーなどもやたらと込み合い、普段よりもどっさり買い物をする人々のせいでレジも大行列。とにかく何をしても忙しい。クリスマスとお正月を日本で過ごすときのドイツ人相方の嬉しそうなことったら。そんなに大変ならもっと縮小してしまえばよいのに、と思うのですがこればかりは家族も絡んでくるので簡単ではないのであります。気合の入った家族の行事だけに、家族喧嘩が勃発しやすいのもドイツのクリスマスの特徴といえるかもしれません。

皆様も早めの準備で無事にクリスマスと新年を迎えられますことを。(←早すぎ)

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