ドイツの洗濯機の使い方とお手入れ方法

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ドイツの洗濯機は慣れないうちはよくわからなくて使いにくいと感じましたが、慣れるとかなり優秀だと思うようになりました。日本人としてはびっくりするような高温洗濯の機能がついていたりしてドイツ語が分からないとなかなか苦労します。

それに加えて洗剤の種類の多さ。洗剤を選ぶのも、使うのも、洗濯機にあわせていくつか注意しないといけないことがあります。そんなことがわかるまで、わたしも何度か洗濯の方法や洗剤の種類を間違えて洗濯物をピンク色にしてしまったり、リュックサックを壊してしまったりしたことがあります。どちらも勝手に温度設定が高くなっているのに気がつかなかった故の失敗でした。

分からないなら分からないなりに無難な洗い方を選ぶこともできますので、洗濯機を使い慣れていろんなプログラムを分かってきたら使い方を広げていくという方法がおすすめです。

手っ取り早く失敗なく洗いたい人へ

細かいことを読むのは面倒なので、とりあえず失敗しない洗濯機の設定を知りたい、という人はこちらの設定をおすすめします。普通の服や下着などの洗濯物ならこれで大丈夫。(ウールやサッカーのウエアのようなひどい汚れ物はこの設定では洗えません!)

  • 温度の設定は30度か40度
  • Kurzprogramm(メーカーによって言い方が違うけど時間が短いコース)
  • 脱水はコットンやアクリルなど普通の洗濯物なら1200
  • 洗剤は1種類だけ買うのであれば、液体洗剤の色物用

ドイツの洗濯機の使用の基本と心得

洗濯機にもいろんなメーカーがあって、前面から入れる、上面から入れるの違いはありますが、基本はドラム式。設定と使い方も基本はどれも同じです。洗濯物を入れて、洗剤を入れて(液体洗剤ならカップに入れてドラム内に入れます)、蓋をしっかり閉めたら、

  1. 洗濯コースの設定
  2. 洗濯温度の設定
  3. 脱水回転数の設定

この3つの設定をしてから、スタートボタンを押して洗濯をはじめます。

洗濯機の設定

ドラム式洗濯機の洗濯中は安全のためにしっかり扉がロックされる仕組みになっているので、途中でちょっとストップして洗濯物を追加したい、とかいうことは無理。この蓋は簡単には開きません。洗濯を一旦はじめたらよほどのことがないかぎり中断することはできない、と知っておきましょう。

洗濯コースも普通に洗うと2時間ほどかかりますが、毎回これで洗濯をしていると洋服の痛みがとても早いです。うちの洗濯物には選択頻度の高い子供服が沢山含まれているので、洗濯も頻繁だから、わたしは通常40分ほどの短時間コースしか使いません。これでも結構ガシガシ洗ってくれるので、汚れは十分落ちます。

大事な3つの設定項目:温度、脱水回転数、洗い方設定

温度設定

洗濯のプログラムを選ぶことに気をとられがちですが、実はドイツの洗濯機でいちばん危険なのが洗濯温度の設定です。日本では温かい風呂の残り湯でも使わなければ水で洗うのが基本なので、この設定に慣れるのがドイツの洗濯機を使いこなすための第一歩。

水、30度、40度、60度、洗濯機によって段階が違いますが、前開きタイプのフロントローダータイプの洗濯機なら最高は90度か95度の熱いお湯でも洗えます。

SENTAKUKI-DOITSU

といっても最初から湯沸かし器が接続されているわけでもないので、水を入れてその温度設定になるまで加熱を続けて温度を上げていきます。つまり温度が高ければ高いほど時間も電気代もかかる。95度なんかで洗うと1度の洗濯で2時間を軽く越えます。

ドイツ人はふきん、シーツなどを95度で洗うと聞いたことがありますが、最近はせいぜい60度くらいまでしか使わない人が多いんじゃないでしょうか。ふきん、シーツなどに加えてタオルや下着類もドイツ人は60度で洗いたがります。日光消毒ができないので殺菌のためです。

汚れがいちばん落ちるのは40度の洗濯、と言われており、慣れないうちは40度以下の設定で洗濯することをおすすめします。日本で買った衣類やタオルなどは60度では縮むことが多いし、ドイツの色物は色落ちする物が多いです。

40度までなら温度による大きな失敗は少ないので、60度以上の温度設定は慣れるまで手をださないのが無難です。

脱水回転数

脱水の回転数は1分間に何回回転するかで表示されていて、洗濯機購入の機種選びのときにもとても重要なポイントです。UpM(„Umdrehungen pro Minute“ドイツ語)とかrpm(“revolutions per minute“英語)で表示されていますが意味はどちらも同じ。最新のドラム式洗濯機では1600回転が最高だと思います。1200でも日本の洗濯機に慣れた人なら不満はないのではないかと思います。1400ならかなり強く脱水されていて、1600にもなると半分乾いてる?みたいな仕上がりとなります。

回転数の目安としては、

  • 400 繊細な布やセーターなど手洗い表示の物
  • 800 毛布やぬいぐるみなど
  • 1200-1600 普通の洗濯物

これくらいを覚えておけばだいじょうぶ。心配なら800くらいで試してみて、段階的に回転数を上げてみるといいかもしれません。うちでは普段の洗濯物の脱水は1400UpMです。

渦巻きマークの上から×がついているのは脱水なしのマークです。これに設定すると脱水されずにびしょびしょのまま洗濯が終了します。

洗濯物同士がからまって引っ張られて痛むような洗濯物は、洗濯のときはネットに入れておくのが無難です。脱水時にも同様にネットに入っていたほうが他のものと絡まって伸びたりするリスクが減らせます。ブラジャーのワイヤーは、洗濯中に出てドラムに入ってしまうと故障の原因になります。必ずネットに入れましょう。

各種洗濯コースの設定方法と選択時間

プログラムを設定するときも、プログラム自体よりも、自動に設定されてくる温度設定と回転数を正しく設定するのが大事になってきます。

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左のような少し古いタイプの洗濯機のほうがわたしには分かりやすいです。たぶんドイツの洗濯機初心者にもそうではないかと思います。右側のように電子パネルの付いたものも基本は同じなんですけど、それだけで複雑に見えて苦手です。

標準的なプログラムであるBuntwäscheは洗濯開始から2時間ほどかかるので、はじめてドイツの洗濯機を使った日本人はいつまでも回っている洗濯機に壊れたと思う人が多く、わたしも知り合ったばかりの日本人から洗濯機が止まらないと何度電話をもらったことでしょう。標準プログラムでは洗濯時間2時間は普通です。

それが嫌なわたしはいつもKurzprogrammという短時間で洗濯終了するコースを選んでます。温度によって30分~40分ぐらいですが、下洗いなしでもほとんどの洗濯物がきれいになります。

洗濯機の各種プログラム(ドイツ語)の説明

  • Kochwäsche 95度の高温で洗うプログラム。ふきんやシーツなどだが最近ではあまり使われない。
  • Buntwäsche 30度から60度の範囲で自分で温度設定する。ドイツでは標準的なプログラム約2時間かけて相当しっかり洗う。
  • Pflegeleicht 化繊素材や木綿など汚れが落ちやすい、扱いの簡単な洗濯物。標準的なBuntwäscheよりも短時間で仕上がる設定になっているのが通常。
  • Feinwäsche 主にカーテンなどを洗濯するときに使う。水の量が多く設定されているが洗濯分量は通常容量の半分程度で洗う。
  • Wolle ウール
  • Handwäsche 手洗い
  • Kurzprogramm ショートプログラム。ドイツ的に短時間で洗えます。30分程度で脱水まで終わるので日本人的にいちばん使いやすいプログラム。温度設定と脱水の回転数を設定できる。
  • Spülen すすぎ
  • Spülen+ 追加すすぎ(水を一度かえて、途中軽く脱水してから合計2回すすぎます)
  • Schleudern 脱水
  • Abpumpem 排水
  • Vorwäsche 下洗い
  • Spülstopp すすぎでストップ。すすぎの水を含んだ状態で排水だけして止まる。絞りたくない繊細なものを洗うときに使う。
  • Leichtbügeln(Knitterschutz, Bügelquick, Oberhemden, Hemden-/Business-Programmなど) 脱水のときのシワ抑制機能、アイロンがけが楽になるという売りで各メーカーで表記が統一されていない。脱水時の回転数の多い比較的新しいモデルにしかない機能。

洗剤の投入方法

まず、引き出しに入れてよいのは普通は粉タイプの洗剤と、柔軟剤です。液体漂白剤も引き出しではなくドラム投入が基本です。

洗剤投入が1回しかできないので下洗い機能(Vorwäsche)を使いたいときは、引き出しに入れて使える粉洗剤を用意しないといけないことになります。

下のメンテナンスでも書いていますが、引き出しに液体洗剤を入れると引き出し部分や洗濯機内部にカビが生えます。必ず洗剤入れのカップに入れてドラム内に直接投入しましょう。洗剤を入れるカップは液体洗剤の容器の上部分にキャップのようについています。ついていなければ、ドラッグストアのdmではレジで無料でくれます。今もくれるかはわかりませんが必要なら聞いてみてください。

洗濯機の洗剤を入れる引き出しの基本

洗剤を入れる大きな引き出しは、普通左上についていて、中の記号もどのメーカーでもほぼ同じで標準化されています。

ドイツの洗濯機の洗剤投入口

  • Iと表示されている洗剤投入の仕切りが下洗いよ用の洗剤
  • IIと表示されている仕切りが本洗いのための洗剤です。普通はこちらしか使いません。
  • お花マークは柔軟剤入れ。これは液体だけど引き出しでも大丈夫。最大量の目盛りを超えないように注意しましょう。

ふつうは左側がIIマークの本洗い、右側がIの下洗い用洗剤入れ、真ん中が柔軟剤だと思いますが、持っている洗濯機のマークを見て確認してください。

ドイツで種類が多くて選ぶのが難しい、洗濯の際の各種洗剤の選び方については別記事を参考にしてください。

メンテナンス

ドイツ人も最近はほとんど90度以上で洗濯をせず、高温でも60度程度ですませる家庭が増えているようです。うちも普段は40度で洗濯して、時々シーツや白物類なんかを60度で洗います。

30度や40度で洗濯機を使い続けると、洗濯機の中にカビが生えることがあります。うちはドラムに直接投入する液体洗剤を使っているのと、柔軟剤を使っていないので、洗濯機の引き出しを使うことがありません。前の洗濯機では液体洗剤を知らずに引き出しに入れて使っていて、途中で気がついて止めたのですが、引き出し部分をしっかり洗っていなかったのでそこにカビが生えました。

粉の洗剤だとカビが生えにくいそうですが、液体洗剤を使う場合は必ずカップにいれてドラム内に直接投入します。ドラム内も30度から40度での洗濯が続くとドラム自体にカビが出て洗濯物がカビくさくなってくることがあるそうです。

時々空の状態で90度以上で洗濯機をまわして洗濯機の中を洗浄します。このときカルキ取りにお酢を1本まるごと投入したりすることもあります。でもお酢は頻繁にやるとゴムが傷むのでやめたほうがよい、という意見も聞いたことがあります。以前の洗濯機で3回くらいやりましたが、そのくらいではゴムが傷んだりすることはありませんでした。

洗濯機の中のごみを取り出すところが洗濯機正面の下のほうについている場合が多いかと思います。わたしも以前はわりとこまめにチェックしていましたが、何も出てこないことが多いので最近は滅多にあけてみなくなってしまいました。(ここ2年チェックしていない)洗濯物のポケットなどに物が入っていることが多い家庭ではもうちょっと頻繁にチェックするのがよいかと思います。

洗濯機のカルキ対策

硬水でカルキ含有量が多い地域ではカルゴンを使うなどしてカルキ対策をしないと排水の部分がカルキでつまって脱水がされなくなったり、2年も使っていない洗濯機が壊れたという話も聞いたことがあります。(ドイツの硬水の度合いは地域によってかなり差があります)

洗濯機の脱水ができなくなったケースではカルキ除去をしたら元通り使えるようになったということです。PersilやArielなど一般的な洗剤にはカルキを中和する成分が含まれているそうですが、分量よりも少ないとその効果が弱くなるそうです。ドイツで売られている全ての洗剤に含まれているのかどうかは分かりません。

たまに日本の洗剤をわざわざドイツに持ってきて使っている方がいますが、水が違うし、カルキ対策もされていないのでドイツで肌に合う洗剤を探すほうがドイツの洗濯機には良いと思います。

洗濯前の選別はしっかり、下準備もしっかり、アイロンもしっかり

ドイツ人は毎日洗濯機を回したりしません。子供がたくさんいる家庭では2日おきとか3日おきというところも多いかもしれませんが、ひとり分なら平気で1週間洗濯物をためます。もっと長くためることもあります。

白物、色物、シーツ、なんだったらジーンズもそれだけで分けて洗ったり。洗濯機によっては半分の量で洗えるボタンがあったりもしますけど、白物と柄物を一緒に洗う人は主婦では少ないと思います。

実際ドイツで服やタオル類などを買うと、何回洗っても色落ちするものがたまにあるので色落ちしそうな衣類は要注意です。日本ではお湯で洗わないので洗濯表示もあまり気にしなくてもよいのですが、ドイツは白物やコットンの下着は60度くらいまではわりと普通に使います。

相方は下着として日本のユニクロのTシャツを愛用していますが、白い下着だからと60度で洗濯してしまってまとめて縮んでしまいました。大げさかもしれませんが、そこがユニクロの世界進出の障害になっていそうな気もします。質はいいのに60度で洗濯でいないなんて、と相方は非常に残念がっています。

ドイツではその手の衣類や白いタオル、白いシーツ類などは洗濯表示にも60度と書かれているのが普通です。当然のことながら60度で洗濯しても縮んだりはしません。日本の衣類は40度くらいまではたいてい問題なく洗濯できますが、高温で洗濯することを想定していないので、60度で縮まないものは少ないんじゃないでしょうか。

立派なドイツの主婦はパンツにもパジャマにもシーツにもふきんなどにもしっかりアイロンをかけます。わたしは滅多にアイロンを使いませんが、ドイツ人は違います。アイロンは大変だけどできればかけたい、という人が多いらしく、働くママのいる家庭では、お手伝いさんに掃除とアイロンがけなどをやってもらうという家も多いのです。

90度以上で洗濯をするのも、洗濯物に片っ端からアイロンをかけるのも、たぶん昔の伝染病流行の際の煮沸消毒の名残ではないかと思ってます。でないと日照時間の少ない冬は洗濯物が消毒される要素がないからです。殺菌効果のある特殊な洗剤もありますが普段使い用ではないようです。

洗濯機水漏れ事件(追記)

普通に動いていた洗濯機の前面の蓋の部分から水が大量に漏れるという事件が発生しました。幸いうちの洗濯機は地下の洗濯室にあって、排水口もある部屋に置いてあるので家の中が水浸しという事態には至りませんでしたが、洗濯機の水漏れ事故はひやひやします。

最初は扉部分からの水漏れだったので、ゴムのパッキンが経年で劣化して壊れたのかと思いましたが、パッキンを調べてみると、パッキンの隙間に子供の服のポケットに入っていたらしき直径1.5センチくらいの丸い石がはさまっているのを発見しました。

どうやら原因はこの石だったらしく、取り除いてもういちど洗濯をしてみたら脱水まで普通に問題なくできました。短時間のプログラムでしたが、約40分間洗濯機の前で本を読みながら雑巾を用意してスタンバイしておりました。無事に終了して一安心。まわりの洗濯機の故障の話を聞くと、洗濯中に抜け落ちたブラジャーのワイヤーがダントツです。

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コメント

  1. ayu より:

    昨日パリに越してきて、備え付けのSIEMENSドラム洗濯機の謎解きの為に検索して辿り着きました。
    大変参考になりました!ありがとうございます。
    近日中に、洗剤を買いに行って挑戦します。

    • AKO より:

      お役に立ててうれしいです。新生活が楽しいものとなりますように!

  2. Azusa より:

    日本でミーレを使ってます。なかなか使いこなせなくて奮闘しています!液体洗剤はドラムの中に直接入れるんですね!
    とても参考になりました!\(^^)/

    • AKO より:

      ミーレの洗濯機はすごく安定感があって良いですよね。日本の液体洗剤とドイツの液体洗剤では違うかもしれないけれど、ドラムの中に入れたほうが間違いないと思います。お役に立てて嬉しいです。