出産祝い事情と、出産祝いをいただいたときのお返し

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ドイツでは家族から出産祝いとしてお金をいただいたことはありますが、友人知人からお金をもらうのは珍しいと思います。ドイツに暮らしている日本人の方からはお金や商品券でお祝いをいただくことはありましたが、ドイツ人の友達からお金をいただいたことはありません。

親戚からいただく出産祝い

お金をいただいたのは親戚からだけで、金額は親戚の懐事情にもよるでしょうが、義理の兄弟たちからで50ユーロ程度とプレゼントで、わたしの場合は日本と 比べると少なめに感じることが多いです。これは結婚祝いや誕生祝でも同じで、だいたい日本の相場の半分ぐらいかな?と思っています。

お金のプレゼントは相方の実家の家族からだけで、おじ、おば、いとこたちなどからは友人と同じくお祝いのカードとちょっといた品物でした。他の日本人の友人と話していても、ドイツ人同士で出産祝いとしてお金を贈るのはとても近い親族だけ、という印象があります。

友人知人からの出産祝いとそのお礼

ドイツで親しくしている人たちから出産祝いをいただく場合は、シンプルに郵送のカードだけとか、数ユーロくらいのちょっとしたオモチャとか、服を1枚とか、10ユーロ~15ユーロぐらいの品物が一番多かったです。

お返しもシンプルで、出産を知らせるカードにお礼を書いて送ってそれでおしまい。日本では赤ちゃんが誕生すると、葉書で送ることが多いかとおもいますが、この赤ちゃん出生を知らせるカードはドイツでは必ず封筒に入れてカードとして郵送するか、直接渡しましょう。

日本のように出産祝いをもらってお返しにプレゼントを贈る、という話はドイツでは聞いたことがありません。出産祝いを内祝いでお返しするという習慣はドイツには存在しません。

最近は出産のお知らせをメールで送るカップルも増えていて、出産のプレゼントを郵送で送ったらメールでありがとう、とか、ごたごたしている場合はお礼のメールもなし、とかいうケースもちらほらあります。手渡しで出産のお祝いをドイツ人の友達にあげたら、その場でお礼を言っておしまい、というのもあります。

キリスト教会に属している家族の子供は出産だけでなく、1歳ごろまでに教会で洗礼を受けます。その時には親戚家族と親しい友人が集まってお祝いをするので、誕生のお祝いは日本と比べてすこしあっさりしているのかもしれません。

出産祝いに内祝いを返す習慣はない

日本は出産祝いも高額だし、お返しに内祝いやカードを送ったりするのが慣例化しているようです。日本のようにいただいた品物の半分をお返しとしてプレゼントしたら訳が分からず逆にびっくりされるのではないでしょうか。

一般的に赤ちゃんが誕生するとカードを作って友人知人に郵送するのですが、その赤ちゃんが生まれました、という写真つきのカードにお礼の言葉を書いて夫婦でサインをして贈れば、出産祝いのお礼としては十分です。ですからうちはこの生まれましたカードはとりあえず一通りお祝いをもらい終わった頃、生後4~6週間ぐらいに発送しました。

仕事関係での合同の出産祝いもわりと控えめ

自分が仕事関係で出産祝いを贈ったときは、金額はいくらでもよいので好きなだけ出して、カードにサインをして贈る、という感じでした。けっこう年配の男性でも10ユーロとか20ユーロで、若い人なら5ユーロとか。部署の合計で100ユーロ程度しか集まっていないと思います。花束と、赤ちゃん用の高級な食器セットとお祝いカードを取りまとめてくれた人が用意していました。

ドイツ人のお友達に出産祝いを贈るときはグループや会社のほかの方と相談するなどして気をつけないと、合同でお祝いをするのに1人3000円~5000円ぐらい出しても普通、という日本的な感覚だと多すぎてびっくりされるかもしれません。ただ、この地方の地元民は経済状態はいいのにケチで有名なので、ドイツのほかの地域ではまた相場も違うのかもしれません。

ドイツ人でもみんな同じではないので気をつけて

これはあくまでもドイツの一般庶民の話です。例えば日本で暮らすドイツ人の方は日本人化しているかもしれませんから日本人的感覚かもしれません。そしてドイツで暮らす日本人もドイツ感覚なのか、日本感覚の方なのか、判断が難しくて困るケースがあります。

それからドイツでも裕福な方たちの感覚は分かりません。友人夫婦でわたしたちに200ユーロほどの品物を買ってプレゼントしてくれた人たちもいますから、もっともっと生活レベルの高い生活をしていたら、出産祝いの相場も変わると思います。

分からなければ親しくしているグループの他の人に、日本とドイツのお祝いの習慣が少し違うと聞いたのだけど、、などと、それとなく相場を聞いてみるのが無難です。

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