痛い、痒い、セイヨウイラクサ(Brennessel)に触らないために

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ドイツでは半日陰から日陰の森、野原の脇、池の周りなどどこにでも生えているBrennesselという草があります。湿気のある場所が好きみたいで、木などで影ができるところとか、水の近くには勝手にいくらでも生えてくる雑草。日本語ではセイヨウイラクサといいます。

ドイツの子供は触ってはいけないことを知っている

セイヨウイラクサは、繁殖力がとても強いので育てるよりも枯らすほうが難しいと思います。池のある広い庭がある知人は、お孫さんが池に落ちないようにわざと回りにセイヨウイラクサを植えたと言っていました。これは、子供から目を離した時に、池に落ちるよりはセイヨウイラクサで痛い思いをするほうが安全だからです。

セイヨウイラクサBrennessel
日陰ではセイヨウイラクサは青っぽいグリーンに見えます。ギザギザした葉でわりと見分けやすいので他の植物と間違える事は少ないです。

日向で育っているセイヨウイラクサの葉はもっと黄色がかった緑で、日陰のものよりも葉が一回り小さく、細長く、別の草のように見えることがあります。

セイヨウイラクサはハーブとしてはとても有用

セイヨウイラクサは乾燥させてハーブティーとして飲んだり、生で刺を洗い流してサラダにしたりもできると聞いた事があります。

セイヨウイラクサのハーブティーは、カモミールなどと同様に家庭でよく普通に飲まれるんじゃないかと思います。薬草としてアレルギーやアトピーに聞くなどという話もあるハーブ。ネトルとも言われます。消炎効果があるので、Weledaの日焼けや虫刺され用のCombudoronというお薬にも含まれています。

セイヨウイラクサbrennessel2
茂みだとセイヨウイラクサはこんな感じ。大きく育つと1メートルくらいになりますから、小さな子供は茂みに入ってしまうと全身やられます。

いろいろと体にはとてもよさそうな草なのですが、残念ながら生の植物は葉にも茎にも細かい刺がびっしりあって、すこし触れただけでもピリピリちくちくして、とても痛いんです。腫れ方は個人差があるようです。除草や収穫するときは手袋をします。

何かに気をとられている時こそ要注意

よくあるのが、夏に森でベリーを集めているときに、実を採るのに夢中になってうっかりセイヨウイラクサのしげみに入ってしまったり、無意識に触ってしまったり。子供だと、カタツムリなどの虫を取ろうとして触ってしまうこともあります。

先日、子供が森でおしっこをしたときに下にセイヨウイラクサがあったのに気がつかず、お尻に当たってしまって2日間ほど痛いと言っていました。幸い面積は狭かったので特に何もしなくても大丈夫でしたが、イラクサの茂みで転んで全身たくさん刺されてしまうと、酷い場合は皮膚の痛みだけでなく、熱が出たり、吐き気を催したりすることもあるそうです。

2,3歳の子がキックバイク(Laufrad)でセイヨウイラクサの茂みに転んだとか、自転車やインラインスケートで大きな子供が茂みにつっこんだ、とかいう事故も時々聞きます。森の中、歩道沿い、川沿い、公園のはずれ、駐車場の脇、とにかくそこらじゅうに生えているので要注意です。

薄いカットソーやレギンスは通ってしまう

セイヨウイラクサは全体に細かい棘がびしっしり生えています。でもバラやラズベリー等のようにはっきりと棘が見えません。かなり細くて産毛みたいな棘です。

それでもその細かい棘は薄い服は突き抜けて肌まで通ってしまいます。とくに布地がざっくりとした素材でぴったりめのデザインのカットソーやレギンスなどは通りやすいみたい。

子供が外で遊んでいて、服の中が痛いというので見たら、服の上からセイヨウイラクサに触ってしまったらしく、めくったら肌が赤く腫れているということがありました。

セイヨウイラクサに触ってしまったら

皮膚が腫れて辛いときは、水や濡れタオルで冷やし、お薬はFenistilのゲルタイプの塗り薬を薬局で買ってきてつけてあげてください。症状がひどい場合は抗ヒスタミンの薬、Fenistilの液体(Tropfen)を飲ませると効くそうです。

腫れている面積が広くて薬が必要な場合は、病院が開いている間なら小児科で処方してもらえば、子供の場合は薬にも保険適用されるはずです。(されない薬もありますが)

虫さされと同様、Brennesselに触ってしまったときの症状は体質によって色々で、ドイツ人にはあまりひどくならない体質の人がよくいます。わたしは触ると数日ピリピリしたり痒かったりするので大嫌い。

そういうタイプの子は特に普段から触らないようによく教えて、親も気をつけてあげたいですね。

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