ドイツのチャイルドシート事情、乗用車はもちろんタクシーも

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ドイツでは車に乗るなら、後部座席に座ろうと、タクシーであろうと、全員がシートベルトを締めるのが当たり前。シートベルトをしていれば助かるような事故も、ベルトをしていないがために大惨事になる可能性があるので、当然です。ドイツでは車に乗ったら誰でも必ずシートベルトが徹底しています。

例外はバス。これはシートベルトをしませんが、急ブレーキでベビーカーごとひっくり返ったり、子供が椅子から転がり落ちたりする(けっこう危ない)こともあるので、要注意です。

ドイツのチャイルドシートの規格と、実際の使い方の事情をタクシーの利用とあわせてご紹介します。

タクシーだって原則は例外なし

日本で赤ちゃん連れでタクシーに乗る場合はチャイルドシートが免除されているそうですが、ドイツではそんなことはなく、公式にはチャイルドシートが必要です。(ドイツのタクシー運転手さんも、乗っていいよ、と言って乳幼児連れでシートなしでも乗せてくれる人もわりといますが。)

4歳以上ぐらいになると、お尻の下に敷く簡易シートが使えるようになりますが、ドイツのタクシーの後部座席には、シートを上に引っ張り出して子供の簡易シートのようになるタイプのタクシーもよく見かけます。

よその子をちょっと駅まで、でもチャイルドシート

自分の車に時分の子供が乗ってるだけならいいんですけど、遊びに来てくれた友人の小さなお子さんを乗せたりするときのために、サイズアウトしたチャイルドシートも保管してあります。

乗せるだけでなく、乗せてもらう場合も、自分のチャイルドシートではないので、どの体の大きさの子にどれを使ったらいいのか混乱します。一応知っているはずなのにこれですから、知らないと大変です。

チャイルドシートが必要なのは12歳以下で150cm以下の子供

産まれてすぐの赤ちゃんから、子供が体重36キログラム になるまでなんらかのチャイルドシートが必要です。身長では150センチまでチャイルドシートが必要ですが、普通はチャイルドシートの基準は体重で決まり ます。

ちなみに身長150センチ以下の大人や子供でも、年齢が12歳以上ならチャイルドシートは不要です。日本人女性の小柄な人なら150センチ以下の人も時々いますが、大人で身長150センチ以下の人はチャイルドシートは必要ありません。

体重で分類されるチャイルドシートのカテゴリー

下の表を見てください。チャイルドシートの規格と、体重、年齢、身長が一覧表になっています。でもチャイルドシートを選ぶときに基準となるのは体重です。年齢や身長はあくまでも目安。身長が高くても細くて軽ければなかなか次のシートになりません。

ドイツのチャイルドシート
引用:https://www.test.de/Autokindersitze-im-Test-1806826-1807189/

逆に赤ちゃんにつかうベビーシートは身長が高いと体重がまだ大丈夫でも、頭がシートより出てしまうので乗せられなくなってしまいます。これに限っては大体身長75センチくらいまでしか使えないと考えておいたほうがよいでしょう。

生まれる前に準備する最初のカーシート

赤ちゃんを病院から連れて帰ってくる時は車で移動する人が多いのではないでしょうか。ドイツで出産すると3日後に退院が普通ですから生後3日と産後3日の母親がバスや電車で帰宅するという人は珍しいと思います。

タクシーに乗る場合も、赤ちゃん用のチャイルドシートが必要です。日本ではタクシーは例外という話ですが、ドイツはダメです。ベビー用、特にお産の後はタクシーでもシートを持参するのが普通です。もうすこし大きくなっていて、赤ちゃんを抱いていたり、抱っこ紐などに入れていれば「いいよ」と言って乗せてくれる運転手さんもいます。でも本当は違反です。

Maxi-CosiやRömerをよく見ますが、いろんなメーカーのいろんな種類があります。

タクシーを予約するとき、チャイルドシートも頼んでおくことができるのですが、この赤ちゃん用のシートはあまり用意されていない気がします。体の小さな生後9ヶ月の子にこのいちばん小さなタイプのチャイルドシートを頼んだのに、次の規格のものを持ってこられてしまって無理やりそれに乗せたこともありました。

電車や飛行機に乗る場合はチャイルドシートを持って移動するのも大変ですが、電車でベビーシートやチャイルドシートを持って移動している人も時々います。

ベビー用カーシートを卒業してからのシート

ベビーシートにもいろいろ規格があるのですが、普通のタイプは身長が75センチを超えると頭が出てしまって乗せられなくなります。

この次の規格がいちばんややこしいとわたしは思います。というのも、いくつかの規格をカバーするタイプがあって、それぞれ適用範囲が違うからです。

背もたれの高さを調節したり、パーツを取り外したりして、1歳~身長150センチ手前までのサイズをカバーするチャイルドシートなんかもあります。上の表のMitwachsende Sitzeが成長に合わせてサイズ調整が可能なタイプです。

こうなると、自分の子供だけならよいのですが、他の体格の違う子を乗せるとなったときにシート自体を調整しないといけなくなります。これがなんとも面倒です。

こちらのタイプは9kgから36kgまでをカバーします。

だから、色々なサイズのチャイルドシートを取ってあるのですが、普段使っていないチャイルドシートは車の座席の取り付け方法も色々なので、どうやって取り付けたら良いのか分からなくなってしまったりして時間がないときは焦ります。

体重15キロ以上のチャイルドシートは簡単

体重15キロ以上になるとお尻の下に敷くだけのクッションのような簡易タイプのチャイルドシートが使えるし、タクシーでも後部座席がそのまま10センチほど上がる座席が使えるので楽になります。

もちろん安全性を考えたら背中と頭までカバーするタイプの大きなチャイルドシートのほうがよい、ということで10歳ぐらいになるまで自家用車にはフルサイズのチャイルドシートを使っている家庭が多いです。

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