CとSEタイプが混在、ドイツの電気製品のプラグとコンセント

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ドイツでけっこう長く暮らしていたのに、特に気にしたことがなかったドイツの電気製品の差込プラグ。ドイツで使っている携帯電話やらその他の電気製品を日本へ持って行って使う必要があって変換プラグを購入しよう、と思った時に製品を調べてみたら「これはC?それともSE?いったいどれ?」とそこで初めてドイツで使っているコンセントが2種類あることに気づきました。

変換プラグだけでなくドイツのコンセントや電気製品のことなど、ドイツと日本を旅行や出張、留学などで行き来するときに役に立ちそうなことをまとめてみます。

ドイツではCとSEタイプが普通に混在

ドイツで使われている電気製品の電源プラグにはCとSEタイプの2種類が混在しています。

たとえばこの下の写真、そのまま見て左がCタイプ、右がSEタイプのプラグ。パッ見は同じように2本の丸い差込プラグなのでよく見ないと違いが分かりません。

ドイツのコンセントCとSE

画像の左がCタイプ、右がSEタイプの電源プラグ

上の写真でプラグの先をよく見てみると、左のCタイプより右のSEタイプのほうが2本の丸い棒状になっているプラグ部分の直径が少しだけ太いのが分かるかと思います。

iPhon_Mac_ドイツコンセント

左がMacの電源プラグ(SEタイプ), 右がiPhoneの充電のプラグ(Cタイプ)

一般的に左のようにコンセントの土台というかピンが取り付けてある部分が大きく丸くなっているものがSEなのかと思っていましたが、右のように平べったいタイプでも太めのSEタイプのプラグは普通に存在します。

つまり、プラグの持ち手部分の形状とプラグタイプの組み合わせはこうと決まっていないので、どちらも2本あるの丸いピンの太さで判断するしかないようです。

CタイプとSEタイプのコンセントの違い

Cタイプのプラグは丸いピン部分の直径が4mm、SEタイプは直径が4.8mmという違いがあります。間隔はどちらも丸い部分の中心で19mm(ネットでは18.6mmとの資料もありました)と同じです。

なので、ドイツでドイツの電気製品を使う場合や、変換プラグを使う場合には、SEタイプのコンセントにはCタイプのプラグを差すことができますが、CタイプのコンセントにSEタイプのプラグを差すことはできない、ということになります。

一般的なドイツのコンセント

ドイツの一般的なコンセント

高いところについているコンセントはこのような、SEタイプで電源スイッチ(左)といっしょになっているタイプが一般的です。壁の下のほうについているコンセントは電源スイッチなしで、コンセントの差込口がふたつ並んだようなタイプが多いです。

Cタイプも写真があればよかったのですが、家でもどこでもわたしが知っている限りSEタイプのコンセントしか身近にありませんので、残念ながら画像で紹介できるのはSEタイプのコンセントのみです。

ドイツ語版のWikipediaには、Cタイプのコンセントは古い規格なので、現在ではもう新しく作られていないという記述がありました。(ただ、上に書いたようにプラグのほうはCタイプも存在していますので、日本とドイツを行き来する場合の変換プラグの購入の際には少し注意が必要です。)

家庭のコンセントはCもSEも使えるのが普通

ドイツにもいろんな地方があって、いろんな家があるので壁のコンセントもそれぞれだと思いますが、わたしがいままで使ったことがあるドイツの電気製品のコンセントでどちらかのプラグが差し込めない、という経験は、まだ一度もありません。

でもネット上ではSEタイプがさせなかった、という書き込みもありましたから、ドイツ国内の建物のなかには、今でも稀にCタイプのコンセントが壁に取り付けられていることもあるようです。

日本とドイツを電気製品を持って行き来する場合

プラグの形状があっていることも大切ですが、ドイツと日本では電圧の違いがありますから、まずは使いたい電気製品が対応している電圧を確認します。

携帯電話やカメラや電気カミソリなど、旅行に持っていく可能性が高い電気製品はたいていドイツと日本両方の電圧に対応しているので、変換プラグさえ使えば普通に使えることも多いです。

ヘアドライヤーや炊飯器などはドイツと日本では電圧を変換しないと使えないのですが、容量の大きな電圧変換機は大きくて重い上に高いので、消費電力の大きな電気製品は現地対応のものを用意したほうがよいでしょう。(炊飯器その他の電気製品については別記事で書きたいです。)

ドイツに旅行で来る場合は、ドライヤーは備えられている宿泊施設も多い印象です。滞在先が決まっているなら事前に電話やメールで聞いてみるとよいでしょう。現地で買っても安いものは10ユーロぐらいからあります。ドイツで25ユーロも出せば日本のヘアサロン並みの威力のドライヤーが手に入ります。(ただし、サイズも業務用並み)旅行用の小型のドライヤーでも、やや小型でハンドルが折りたためる程度で、ドイツで買う場合はドライヤーに携帯性の良さはあまり期待できません。

ドイツで日本の電気製品を使うための変換プラグ

日本のプラグタイプはAという名前がつけられています。つまり、ドイツで日本の電気製品を使用するための変換プラグを探しているのであれば、AタイプからCタイプの変換プラグを用意すれば、ドイツのどんなコンセントにも差して使うことができることになります。

ただし、電圧の違いには注意してください。スマートフォンやノートパソコンなどは普通はプラグの形状を変えても使えるように異なる電圧にも対応していますが、アダプターの表記で対応電圧を確認するのが確実です。

日本でドイツの電気製品を使うための変換プラグ

ドイツで買ったわたしの携帯電話の充電器のようなものを日本で使う場合にもプラグの形状が違うので変換プラグを使う必要があります。理屈としては、SEタイプからAタイプの変換プラグを使えばドイツのどんなタイプのプラグも刺さるということになります。

CタイプからAタイプの変換プラグの場合は、SEタイプのプラグが太すぎて刺さりません。以前、知らずにSEプラグをCタイプの変換プラグに無理やり差したら、奥まで刺さらず、途中でひっかかってしまって抜くのに大変苦労をしました。

ですから、日本でドイツの電気製品を使いたい場合は、どちらかひとつだけ用意するなら、SEタイプからAタイプを用意するべきです。手持ちのCタイプのプラグを差すと、若干ゆるい感じがする物もありますが、どれも抜けて困るほどではありませんでした。

ただ、よく使うコンセントが2種類あって複数購入する必要にあるなら、SEもCも持っていた方が便利ではあります。子供もいて電話やタブレットなど同時に複数の充電が必要になるので、わたしはSEもCも2個ずつ持っています。

壁のコンセントに取り付けられた赤ちゃんの安全対策用コンセントガード

SEタイプのコンセントは日本のものよりも穴が大きめなので、赤ちゃんや子供が指をつっこんだり、ピンのような細いものを突っ込むかもと考えてしまうと、とても危険な印象があります。

実際に細いおもちゃをつっこんで感電した、という話も身近で聞いたことがあります。幸い命に別状はありませんでしたが、聞いたときは鳥肌が立ちました。ドイツで小さな子供がいる家ではたいていコンセントにガードが取り付けられています。

コンセントガードには、はめて穴をふさいでしまうもの、上下にずらしてプラグを差し込めるもの、ぐるっとまわしてプラグを差し込めるものの3種類を見た事があります。いちばん普及しているのは、ぐるっとまわしてプラグを差し込むタイプです。

ドイツのコンセントガード

このコンセントをはじめて見ると???となりますね。学生寮などではないかもしれませんが、ホームステイ先や民泊のようなところでもガードが取り付けてあるかもしれません。

この上の画像のタイプは、いちばん穴が深いところ、プラグの2本の棒を縦にしして少し押しながら、右に回して本来の横にふたつ並んだコンセントの穴の位置までスライドさせて押し込むとプラグが刺さります。抜く時は、まっすぐそのまま抜けばよいのです。

知っていれば簡単ですが、子供がいないとこのコンセントガードはとても邪魔に感じます。そして、ガードがついたコンセントにどうやってプラグを差し込んだらよいのかなかなか分からない、ということもあるようです。以前、賃貸で入居したアパートは前の住人が子供のいる家族だったため、家中のコンセントにガードが入れてあり、苦労してぜんぶ外したことがあります。

このタイプのコンセントガードは両面テープで貼り付けてあるのですが、つけたくてつけている場合でも、テープがしっかり留まっていないとプラグを抜いた時にコンセントガードがくっついてきて一緒に外れてしまうこともよくあります。子供がいる場合はコンセントを抜いた時にガードが一緒に外れてしまっていないか確認したほうがいいです。

この他にも、2本のピンのついたものを差し込むタイプもあります。どれも子供が自分で外せないように出来ているので外すのはそれなりに大変です。

コンセントガードはAmazonやベビー用品を扱うオンラインショップにあるほか、実店舗では、dmやミュラーなどのドラッグストアのベビー用品コーナーに必ずあります。

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