食器洗い機の洗剤の種類と選び方

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食器洗い機の洗剤は、あまり興味がなかったので、いつも切れたときの気分で適当に選んでいましたが、ある時機械の調子が悪くて食器に白いカルキの跡がべっとりとついてしまったことがありました。

その時に電気屋さんに相談したら、この食洗機はまだ使えるけれど、部分的に壊れているから、混合タイプのタブを使い、塩を使わないほうがいい、と言われたんです。そういえば相方が時々サラサラと塩を入れてた。

それを機会に食器洗い機用洗剤についていろいろ調べて勉強してみました。

専用の洗剤で機械をクリーニングして、勧められた混合タイプの洗剤に切り替えて、一部故障しているうちの食器洗い機も今のところまた機嫌よく毎日食器を洗ってくれています。

基本の洗剤の選び方

食器洗い機に使う洗剤や、メンテナンスのための洗剤はとても種類が多くてややこしいです。最低限の基本を知っておかないと、いったい何がなんだか分かりません。

だからわたしも今まで適当に選んでいたのですが、まじめに調べてみると、いろんなことが分かってきました。

洗剤、リンス、塩の3つで絶対に必要なのは洗剤

食器を洗うためには、絶対に必要なのは洗剤だけです。これは上に書いたように、タブの固形タイプが一般的。その他のリンス、塩は絶対に必要なものではありません。使ったことがない、というドイツ人も沢山います。

地域の水質というか、カルキの量によってはあまり気にしなくてもいいこともあるからです。普通の固形洗剤には洗剤しか含まれていません。その場合は、必要に応じて塩を使います。

でも、洗剤に塩もリンスも何もかもがミックスされているタブもあるんです。

使いやすい固形洗剤(Geschirrspültabs)

何はなくとも絶対に必要なのは、とりあえず洗剤。同じメーカーでも、値段の安いものは基本の洗剤成分だけと思ってよいでしょう。

一般的な洗剤

↑これが普通の洗剤。BASIS-REINIGUNGと書いているのが基本洗浄っていう意味です。

カルキの多い地域では、これだけで洗っていると、食器に白いカルキがついたり、食洗機にカルキが詰まって故障の原因になったりすることがあります。その場合に使うのが、SPEZIELSALZという箱に入った粉。

粉タイプの洗剤(Geschirrspülpulver)

15年ぐらい前までは粉の洗剤をスプーンで入れるのを使っている人もいましたが、最近ではメインの洗剤はタブといって、固形に固めたり厚めのオブラートみたいな素材でくるんであるタイプが使われます。

粉タイプも探せば今も売っています。タブは出始めのころは水どけが悪くて残ることがあったらしく、今でもそれを嫌がって使わない人がいると聞いたことがありますが、市販のタブで溶けないなんていう現象には今のところ出会ったことがありません。(友達の家の食洗機が故障したときに固形で残ったりしてたけど。)

粉の洗剤はこぼれたりすると掃除が面倒なので、普通は固形に固めたタブと呼ばれる洗剤を使う人が多いです。

粉タイプのメリットは、固形タイプだと量が調節できないのが、こちらは可能ということでしょうか。食器洗い機には一般的に容量が違うサイズがふたつあるので、特に小さいサイズを使っている家庭では、粉であれば少ない洗剤で洗うこともできます。

洗剤に塩やリンス成分が含まれているものは、この記事の後のほうで説明しますのでご覧ください。

カルキ対策の塩(SPEZIELSALZ)

これは、食器洗い機の下の部分にザラザラと入るだけ入れて、最後に軽く水を流しておきます。なぜ水が必要なのかわたしにはよくわからないのですが、うちにはそれ専用に小さな如雨露まであります。

食洗機の塩はカルキ対策

↑これはdmの安いタイプ。1ユーロしなかったと記憶しています。

普通はこの塩を使うと、カルキの多く含まれている地域の水で洗っても、白いカルキの跡が残ることがありません。

普通は、食洗機の中のカゴの下、中央に入れる部分があります。(説明書で確認してください)

食器がピカピカになって仕上がるリンス(Klarspüler)

リンスはわたしは普段は使いません。使っているという人もあまり知りません。が、どこにでも売っているので使っている人もいるのでしょう。

サンプルでもらったものを使ったことがありますが、普段と同じ洗剤を使っても、ツヤがすごい。特にガラス類がすごいのですが、まるでパッケージの絵のようにキラキラがついて洗いあがった食器が出てくるイメージです。お皿やカップなどの透明でないものでさえ、キラッキラ。

いいんですけど、あまりのキラキラぶりに体に悪かったら嫌だなとか考えてしまうし、普通の洗剤だけでも十分なのでわざわざお金をかける必要も感じないので使っていません。

リンスを使う場合は、この下の写真の左側に入れてふたを閉めます。右には洗剤を入れます。プログラムが始まってしばらくすると、パン!と音がしてこの蓋が開いて洗剤が出てきます。

洗剤を入れる場所

ALL IN ONEという混合の洗剤

洗剤、塩、リンスが一体になってそれさえ使えば全部オッケーという便利な洗剤も存在します。それがALL IN ONEとパッケージに書かれたタイプ。

全部これ1個でオッケー

↑Finishのサンプル品で、電気屋のおじさんにもらったもの。3つ全部入っていると言っていました。

ただし、これが塩も入っているもの、リンスと洗剤だけのもの、塩とリンスの他にもわけの分からないものが沢山入っているもの、と種類が沢山あるのです。

たとえば、Finish All in One Plusという製品で見てみますと、下のように説明にKlarspül- und Salzfunktionと書かれていて、リンスも塩も両方が洗剤と一緒になっていることがわかります。

Die Finish All in 1 Plus Tabs verfügen über eine eingebaute Klarspül- und Salzfunktion für strahlend sauberes Geschirr.

食器洗い機自体をクリーニングする洗剤

毎日汚れたお皿や調理器具を洗っていると、油汚れやカルキなどが溜まってしまいます。そのために、食器洗い機を空にして、掃除用の洗剤を使って65度などの高温のプログラムでまわして掃除をします。

Maschinenpflegerと書かれていますね。食器洗い用のほかの洗剤類が置かれている場所に一緒に売られています。

掃除用の洗剤

これもメーカーものと、独自ブランドのものがあります。

蓋のシールをはずして使います

これは、蓋の上のシールをはがして、下の画像のようなフォークなどを入れるカゴの中にさかさまに入れて使います。食器類をすべて出し、カゴなどはそのまま。高温プログラムで1度まわせばクリーニング終了。

3ヶ月に1回ぐらいを薦めているようですが、うちはせいぜい1年に1回ぐらい。

注意書きに目にはいったら大変と書いてあります。使った後のきれい具合から見ても、相当強力な成分が使われていそうなので、肌に触れない、特に目にはねないようにお気をつけて。水に入ったら、

  • 数分間水で洗う
  • その後、コンタクトレンズが入っているなら外す(可能であれば)
  • さらに水で洗う
  • その後も違和感があるようなら病院へ行く

食洗機クリーナー注意書き

とにかく体に悪そうなので、誤って口に入れてしまったら、すぐにGiftinformationszentrum(電話で毒物についての相談に乗ってくれる)か医者に連絡をすること、とも書いてあります。

うちではこの手の物は買ったらすぐに使って、買い置きをしないようにしています。買って置いておくなら、必ず子供の手の届かないところに保管します。

代表的な食洗機用洗剤のメーカー

食器洗い機については、絶対にこれ、というこだわりの洗剤がないので、けっこういろんな洗剤を渡り歩いています。代表的な洗剤は、

  • finisch(青が基調のブランドで高い)
  • Somat(赤が基調のブランドで高い)
  • dmの独自ブランド

他にもスーパーの独自ブランドがありますが、このあたりが一般的かと思われます。

高い洗剤を使ったほうが機械が壊れないかというとそういう保障もなく、食器がきれいになるかというと、それも差はよく分からず、いろいろ調べたものの、最終的には好みと気分と財布の具合で選んでいます。

高いものほど機械にはいいのもと思わされるけど実際のとこわからないし、毎日使っていると、けっこう馬鹿にならない値段です。

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