ドイツのソリ事情、木のソリ・プラスチックのソリなど、種類と特徴

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気温は夜中に氷点下になることも多いけれど、まだソリ遊びするほど雪は積もっていません。ドイツで冬にいつも雪が積もっている、なんていう地方は南部の高地以外では珍しく、ドイツの大部分の地域ではあまり雪が積もりません。ひと冬に1度か2度、雪が積もってくれてソリ遊びができたらよいほうで、一度もソリ遊びができない年もあります。

昔はドイツももっと雪が降ったのか、地方によっては冬の間よく雪が積もるからなのかは分かりませんが、ドイツはソリの種類がとても充実しているように感じます。(わたしが雪国ではなく東京出身だからそう思うのかもしれませんが、、、)

スイスやドイツではソリ専用の長いコースがあって、ゴンドラで上って長いコースをソリで滑って遊べる場所もあるのですが、こうなると気軽にソリ遊びというよりはスキーなどと変わらないウィンタースポーツとなります。それはそれで楽しいこと間違いなしですけど、ここでは近場で気軽に遊べぶソリ遊びを想定して書きます。

雪が積もってソリ遊びができる季節は

12月中に雪がたくさん積もることは稀で、クリスマスには大抵雪がありません。わたしが経験したホワイトクリスマスはいままでに1度だったか、2度だったか、、、という程度。

うっすら雪景色のクリスマスマーケット

雪が積もりやすい時期は、冬も後半、年が明けて1月、2月、3月頃のようです。でも、実際に雪が積もってしまうと、それから雪遊びのための服やブーツやソリを準備していては遅すぎます。雪が積もらなくても、気温が低くて凍結するので、防水の暖かいブーツ、スキーウエアのような防水のつなぎや上下セットは幼稚園から大人まで誰でもみんな持っています。

ソリを買える場所

ソリはおもちゃ屋さんでも冬は扱っている店が多いですが、大型のソリはホームセンターのほうが充実しているかもしれません。アマゾンなどでも売っているのですが、急に雪が積もってすぐに届かないのは少々不便ですね。

ホームセンターのHORNBACHはオンラインショップがあって、子供や家族が気軽に使うようなソリの種類が充実しています。値段の高いスポーツ用のソリはAmazonのほうがあるようです。

雪が積もるとソリを買い求める人が増えるので、オンラインショップと実店舗のどちらがよいのか迷うところです。ソリは売れ残ると困るので、店舗ではあまり数を揃えません。雪が積もってから買いに行くと売り切れ、ということが多いです。

雪が降ってからよりも積もる前に買っておいたほうがいいけれど、降らない年もあるし、ソリは折りたたみ式でもなければ出番が少ないわりに場所を取ります。

ドイツに2,3年子連れで滞在し、近場でソリ遊びができる場所にお住まいなら、年内にソリを準備しておいたほうが、雪が降ったときに十分満喫できるかもしれません。雪が積もっているのにソリがない!というのはとても悔しいです。

ベビーカーがわりに使えるソリ

新雪が積もったときでも、家の前の歩道は雪かきの義務がありますから、雪は朝の間に片付けられてしまいます。

でも農地の間の道や、森などは雪がそのままですからベビーカーではいくらドイツの空気が入った大きなタイヤのタイプでも歩きにくくなります。そんな道を歩きたいときはソリが便利。

木のソリに背もたれとフットマフを取り付ければ1歳前後から乗せてひっぱることができます。わたしが調べた限りではソリメーカーの説明書では1歳~3歳となっています。プラスチックタイプで後ろにバーがついて、シートベルトで固定させるタイプもあります。

10歳前後の大きな子供が危ない

北ドイツの平地だらけの街でなく、山や森のある地域であれば、だいたい近くにソリ遊びができる丘があって、雪が積もると子供たちがソリを持って繰り出してきます。

ソリ遊びの女の子

小さな子供たちは親が一緒なのでそれほど無茶をすることもありませんが、10歳前後になってくると親は一緒に来ないで子供たちだけですべる子たちがいるので、このぐらいの年齢がけっこう危険です。無茶な滑り方をして人にぶつかったり、怪我をしたりする子も出ます。救急車で運ばれる子もいます。

雪の状態にはくれぐれも注意しましょう。特に一旦溶けた雪が凍ってアイスバーンになっている時は、ものすごくスピードが出るし、コントロールも効きませんから、そういう条件のときは雪が十分にあってもソリ遊びはできません。たかがソリですが、重大事故になる可能性があるし、他人に大怪我をさせる危険もあります。怪我をさせられる可能性もあります。

Poporutscherという簡易ソリ

Schneeflitzerという名前もあるようですが、一般にはPoporutscherといわれるタイプの簡易ソリは、小さな子供でもひとりで滑れるし、ふたりでくっついてすべることもできるし、手軽に楽しく遊べます。

プラスチック、簡易ソリ

大きなポリ袋ですべるような感覚とすこし似ているでしょうか。でも、袋で滑るよりコントロールが効きやすく、体重移動で速度を出したり少しゆっくり滑ったりすることもできますし、足で方向を変えることもできます。

メリットは小さいので持ち運びが簡単。車に積んでおいても邪魔になりません。そして安い。3ユーロとか、5ユーロとか、そんなお値段です。

3歳ぐらいまでの子なら3メートルぐらいでも滑れれば楽しいみたいで、うちの子供たちは小さな頃は滑り台のようにこれで何度も何度も小さな斜面を滑っていました。場所にもよりますが、この簡易ソリで大人もけっこう楽しく遊ぶことができます。

プラスチックのソリと、木製ソリ

子供はカラフルなプラスチックのソリに惹かれるみたいですけど、わたしは木製ソリのほうが見た目もすべり心地も好きです。

木製ソリはブレーキなどよけいなものがついていないので、シンプルに体重移動でスピードや方向をコントロールするのですが、慣れるとこれがとても楽しい。

詳しいソリの種類などがわかるドイツ語サイト

ソリの種類、年齢や楽しみ方にあわせたソリ選びなどソリについて詳しく書かれています。
http://www.schlittenberater.de/

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