ドイツの家探しで気をつけないといけないこと

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最近ドイツではインターネットの住宅探しで詐欺がある、という話が領事館からのメールで届いていましたが、ドイツでの家探し、というかうちのような小さな町での家探しはいまだに口コミと新聞広告が主流です。

日本とは違って、地元の人で不動産屋を通して賃貸住宅を探す人は少ない印象です。わたしが知っている範囲では、いい物件は知り合い経由で決まってしまいます。持ち主がなるべくいい借り手を見つけようと、自分の知っている人(身元が分かっている人)できちんと住んでくれそうな人に声をかけてまわるからです。

うちのような規模の街では、賃貸するための安くてよい家を見つけるためには、まずは知り合いみんなにいつまでに引越ししないといけません。広さと予算はこのくらいです、とメールや口頭で広く伝えておくとよいのです。さらに地元の新聞で週に1度でる不動産賃貸の項目を発売日の午前中にチェックして問い合わせます。

そんな感じですから日本からドイツの家を探すのはとても大変です。手伝ってもらえそうな地元出身の顔の広い知り合いがその街にいれば、家探しに協力してもらうとよい物件が見つけやすくなります。不動産屋さんを通すと手数料がかかる上に、必ずしもいい物件やいい大家さんに当たるとは限りません。もちろんいい物件もありますが、変な物件や変な大家さんに困る人もいます。

職場関係や大学関係で寮や社宅があるなら、よほど条件が悪くなければ最初はそこに入居して、長期になる場合改めて希望に合った家を探すのがよいのではないかと思います。

ドイツ独特の騒音

教会の鐘の音

ドイツで家探しをするときに、気をつけないといけないのが教会の鐘の音です。旧市街の教会の近くに住むと、24時間きっちり15分おきに鐘がなるところがあるのです。15分で1回、30分に2回、45分に3回、60分に4回に加えて、たとえば10時なら10回鐘がなります。

礼拝のときかよく分かりませんが、威勢よくカラカラとなり続ける時もあります。近所にたくさん住宅があるので、うるさくないのかとそういう家に住むドイツ人に聞いてみたら、慣れるけどやはりうるさいそうです。

リサイクルガラス集積所の近く

普通は使用済みガラスを回収するコンテナは住宅街から少し離れたところに設置されているのですが、このコンテナが近くにあって音が聞こえるという住宅もあります。ガラスを捨てる音は意外とうるさいので、捨てていい時間帯は決まっているのですがそれでもみんなが守るとは限りません。気にならない人には気にならないかと思いますが、1日中ガラスの割れる音が聞こえてくるのはわたしはちょっと気になります。

スーパーのレジの音

スーパーが近所にあるとお買い物が楽でラッキー、と思う人もいるかもしれませんが、スーパーに近くに住んでいた友人はレジのバーコードを読み取る時の音が窓を開けていると寝室でも聞こえてきてそれが苦痛だったと話していたことがあります。

ドイツの住宅にはクーラーがなく、窓を開けていることが多いせいもあって、外の騒音が気になることがあります。これも慣れかもしれませんが、ドイツのスーパーは朝が早いことが多いので、朝からピ、ピ、ピ、とレジの音が聞こえるとやはり気になります。

救急車の通り道や大きな病院の近く

ドイツの大きな病院ではヘリコプターで救急搬送されることもわりとよくあります。救急車は必要のないときはサイレンを消して走るのでまだマシですが、ヘリコプターは音を消すことはできませんからちょっと気になります。

救急車のよく通る道というのもあって、道路の交差点などではサイレンを鳴らして走りますから、そういう場所の近くに住んでいるとひっきりなしに救急車のサイレンの音が聞こえてきます。

居酒屋やディスコの近く

若者が沢山集まってくるディスコや、ドイツ人のサッカーファンたちが大勢集まってサッカーの試合を見る大きな居酒屋やカフェの近くでは夜に酔っ払いがたむろしたり、ビールのビンを割ったり、道路が嘔吐した物で汚れていたりすることがあります。

ドイツの夏は、一般的に日本より涼しいので、クーラーはついていません。暑いときには夕方以降、窓を開けっぱなしにします。それで外が騒がしいと音は両方向に筒抜けです。

特に若者の社交場になっている場所の近くや駅までの通り道には週末開けには割れたガラスが落ちていることが多いですし、夜に物陰でカップルがいちゃついていたり、数人が集まって大声で話していたり、あまり嬉しくない雰囲気になります。

旧市街の古すぎる住宅

ドイツらしい木組みの家の住宅は日本人にはあこがれるかもしれませんが、よほど丁寧にしっかりリフォームした家でないと、古すぎて不自由することもあります。間取りに関しても、台所に洗濯機があるぐらいならまだしも、台所にシャワーがあるような古い家もあります。

床に傾斜があって家具が傾くなんてことも当たり前。壁の断熱が悪くて冬にとても寒かったり、壁が崩れていて穴が空いたり、湿気問題があって常に暖房をつけっぱなしにしないとカビが生えたり(暖房費用は住人持ち)、寒波が来たら水道管が凍結して破裂したり、床下で水漏れしたり、壁の中に虫がわいたり・・・話を聞いていると想像を超えるいろんな事件があるようです。

古い家に入居する時にはいろいろしっかり確認して、できればドイツに慣れているしっかりした人についてきてもらって入居を考えるのが懸命かと思います。

隣人の喫煙問題とバーべキュー

ドイツ人にはヘビースモーカーがけっこういます。外でも老若男女タバコを吸う姿をよく見かけます。でも屋内では禁煙の場所がほとんどで、自宅でも外(庭やベランダ)に出てタバコを吸う人が多いです。

外でタバコを吸うとき、自分の家の窓やドアは閉めるのですが、隣人にいちいちタバコを吸いますよ、と断ってくれるなんていうことはありません。

集合住宅ではすぐ隣のベランダで喫煙されると、開いた窓やドアから煙がどんどん入ってきてしまいます。友人宅は、すぐ近くのアパートが学生さんたちがシェアしている大きなアパートなので、いれかわりたちかわり、誰かがベランダでタバコを吸うので、夏に窓が開けられないから引越し先を探していると言っています。

集合住宅だけでなく、一軒家でも、隣の家を買った住人が外で吸う煙が家の中に入ってきて困る、という人もいましたから、隣人の喫煙問題は、集合住宅だけではないようです。

ドイツの家は換気のために窓を開ける必要がありますから、わたしは家を探すときは近くのベランダの位置と喫煙者にも気をつけます。近所の引越しなどで必ずしもはっきりと予想はできないのですけどね。

夏のバーベキューも同じで、バーベキュー好きの家族は、夏には毎週末のように友人を招いてバーベキューをすることがあります。石炭でやることが多いので、火のおこし始めにはすごい煙が出ます。これは始めるときに言いにきてくれるように頼めますが、頻繁だとその後の話し声なども合わせてあまり嬉しくない要素です。

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