ユーロ札とユーロコイン:ドイツ生活のなかで実際に使うお金

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ドイツの現在の通貨はユーロ。ドイツマルクからユーロになってもうかなり経ちます。ユーロはドイツ語ではオイロ(Euro)、小数点以下二桁はセント(Cent)です。

紙幣は共通、コインは表面のみ共通

フランスやイタリアなどユーロを採用しているヨーロッパの国々で共通の通貨なので、ヨーロッパ旅行をするときにはいろんな国で使えて便利です。2019年8月現在、19カ国がユーロを採用しています。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AD

ユーロ紙幣は各国共通ですが、コインは裏面の絵が鋳造された国によって違うし、記念硬貨も沢山流通しているので、いろんなユーロコインを集めて比べてみるのも楽しいです。

レアなモナコ、アンドラ、サンマリノ等のユーロコインなんかはわたしは実物を見たこともありません。

ドイツ語の金額表示

たとえば15ユーロ30セントと表記するときは、

€ 15,30
EUR 15,30

と表記します。気がつかない人も多いかもしれませんが、ドイツ語の数字表記は、小数点が, で位取り記号が. となるので注意が必要です。

4800ユーロだと、€4.800,00となります。

日常生活で使うユーロの額

日本から旅行でやってきた人は現金で沢山持ってくる人が多いので、100ユーロ札や200ユーロ札や500ユーロ札なんてものまで持ち歩いている人も見たことあります。(2019年現在で500ユーロ札は廃止されて回収されはじめました。)

金銭感覚の違いで持ち歩くお金の額は人ぞれぞれですが、ドイツで普通に暮らしていて目にするのはせいぜい100ユーロ札まで。仕事では200や500ユーロ札を見ますがそれでさえ滅多に見ません。

日常生活で使うには100ユーロ札でも大きすぎて、パン屋さんなどでは受け取ってくれません。スーパーでも普通に使うのは50ユーロ札までなので、100ユーロを出すと嫌がられるかもしれません。

ドイツでは銀行口座から直接引き落とされる銀行のキャッシュカード、ECカードによる支払いがとても普及していて、スーパーマーケットやドラッグストアなどの商店での買い物は銀行のECカードで済ませる人が多いです。スマートフォンのアプリでの支払いはまだ一般的ではありません。

大学生の時は、わたしの財布に入っていた現金は20ユーロ前後。友人は10ユーロぐらいしか持ち歩かない子もいました。卒業してからも30から40ユーロぐらいが普通で50ユーロを越えることはあまりありません。

ドイツの人たちは普段の生活にあわせて、現金でしか支払えないパン屋さんやケバブ屋さん、バスやタバコの自動販売機で使う小銭など必要最低限のお金を持ち歩く人が多いと思います。

ユーロ札とユーロコイン

ということで、こちらが普段ドイツで目にすることが多いユーロのお札とユーロのコインになります。それ以上は現金を沢山持っていたら危ないし、お店で受け取ってくれなくて使えなかったりして困るので、高額紙幣は銀行に預けるなり、機会をみつけて50ユーロ以下の紙幣にしておくことをお勧めします。

ユーロのお札(紙幣)

こちらが普段よく使うユーロ紙幣。50ユーロ、20ユーロ、10ユーロ、5ユーロです。日本のお札よりも小さめなので、お財布もコンパクトですむかと思うのですがコインが大きくて重いのでお財布があまり小さいとコインが入らなくて不便です。車の駐車券とかバスとかでよくコイン使う人は、コイン用にがま口の財布とか持ってる日本人多いかも。

Euro-osatsu-scheine-00 EURO-OSATSU-SCHEINE-01

銀行のATMで50ユーロを引き出すと、20ユーロ札、10ユーロ札、5ユーロ札なんかが混ざって出てくることが多いです。100ユーロは50ユーロ札2枚のときもあります。つまり50ユーロ札でも日常では少々大きすぎるお札ってことです。

パン屋なんかでは50ユーロ札でさえ嫌がられたりします。お釣りがないからと断られる可能性もあります。でも一応50ユーロ札まではスーパーの買い物でもレストランの支払いでも受け取ってもらえるのが普通です。大きめの額のお金の受け渡しにも使います。ドイチェ・バーンの自動券売機で使えるのも50ユーロ札までです。

とりあえず普段持っていてもおかしくないのが50ユーロ札。

それに引き換え、とりあえず出回っているけれど、出すと断られたり、びっくりされたり、嫌がられるかもしれないのが100ユーロ札。かなりセレブな生活をしている人は違いますが、お金に困っていない人たちでも、普通の生活で100ユーロ札は使わないと思ってまず間違いないかと思います。

200ユーロ札や500ユーロ札は普通は持っていません。持ってる人もいるにはいますから、高級レストランやデパートなんかでは使えるのでしょう。

友達とのお金のやりとりなどでも、100ユーロ以上とかを受け渡しするようなときはわたしは銀行振込です。

追記:

よく行くスーパーのレジで、前の人が500ユーロ札で支払いをしているのを目撃しました!お釣りが400ユーロと小銭だったので100ユーロ弱の買い物をした模様です。500ユーロ札ってスーパーで使えるんですね。でもおつりの札は50ユーロ札8枚で、レジのおねえちゃんが「めんどくせっ!」って顔して何度も数えていました。(2016年1月15日)

ユーロコイン(硬貨)

ユーロのコインはどれも普通に流通していますので、特に問題はありません。1ユーロや50セントコインはスーパーのカートに差し込んで使うので、カートを使いたい場合はいつも持っておいたほうがよいかもしれません。(コインを差したカートは買い物中に目を離すと取られてしまう事があるので、離れないほうがよいです。)

バスに乗るときも、不慣れな人には使うのがむづかしい専用アプリやプリペイドカードを持っていない場合は小銭でしか支払いができないところが多いので、小銭は大切です。ドイチェバーンの自動券売機はお札も使えますから小銭をじゃらじゃら持ち歩く必要はありません。

Euro-coins-muenze-00 Euro-coins-muenze-01

2ユーロコインは外側が銀色、内側が金色、1ユーロコインは外側が金色、内側が銀色です。大きさも少々違います。でもわたしは見分けにくくていつも数字を確認しないと間違えそうになります。

セントは意識して使わないとたまって困る、なくて困る

2ユーロ硬貨はよく使う硬貨なのですが、かなり大きくて重いので日本から持ってきた二つ折り財布の小銭入れのところがすぐにパンパンになってしまいます。仕方が無いので、小銭が沢山必要なときは別に小銭専用のお財布を持ち歩いています。がま口なんですけど、近所のパン屋なんかに行くときは金額もだいたい分かっているので、こちらに折りたたんだ紙幣を入れていくことが多いです。

1セントや2セントの小額コインもドイツでは真面目に流通しているので、小銭の支払いをするときは意識して持っているコインを出すようにしないとどんどん溜まってしまいます。スーパーなどではおつりが細かくなりすぎないよう、大きめのお札にコインをそえて出すのも喜ばれますので、どんどんやりましょう。ただし、レジに行列ができているのに数十枚のコインを出すと嫌がられます。このあたりの感覚は日本とほぼ同じかな。お釣り用の小銭が不足しているときは、お札だけで出すと、レジの人が小銭がありますか?と聞いてくることもあります。

バスに乗るとき、車を路駐したときのパークチケットなどに、いろいろな種類のコインを持っていないと困ることもあります。意識してよく使うコインを集めるようにはしているのですが、それでも足りなくなってしまったときは、自分の銀行の窓口でロールの1ユーロ、50セント、20セントなんかで口座から引き出してます。わたしはPOSTBANKで、窓口での両替はしてくれないけど、指定した硬貨(ロール)と紙幣での引き出しは対応してくれます。

記念硬貨がたくさん出回っている2ユーロコイン

ユーロコインは国によって裏面の絵が違うし、2ユーロは記念硬貨も沢山発行されているらしくて(画像の左上の2ユーロ硬貨は記念硬貨かもしれません)、普通におつりのなかにもけっこう混じっています。集めるのが好きな人はいろいろ集めて並べてみるのも楽しいかもしれません。

新型コロナウイルスで進んだカード払い(2020.6.)

紙幣やコインにウイルスが付着している可能性があるので、スーパーのレジには「なるべくカードで支払ってください」と書かれるようになりました。

また、いままで現金でしか買い物ができなかったパン屋さんにも透明のアクリルパネルとカード払いの機械が導入されました。これにはかなり驚きました。

でもまわりを見ていると現金で払う人まだまだ多いです。ドイツではデータが収集されるのを嫌う人が多いから、そういう理由もあるのかもしれません。ぜんぶカードで払ってしまうと、いつどこで何を買ったのか全部知られてしまいますから。

スマホで支払いをする場面は、今のところまだドイツの暮らしで一度も見たことがありません。

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