ドイツの携帯電話事情

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2000年代の途中までは、CDプレイヤーや液晶テレビ、カメラなどの電子機器では体感で日本より2年~数年ほど遅れていると感じることが多かったドイツですが、最近はその差をほとんど感じなくなってきました。

デジタルカメラが普及して、日本人観光客が何でも写真に撮りまくるのを見て笑っていたドイツ人たちが、数年遅れて同じ事をしはじめたときにはとても可笑しかったです。

ソニーやTOSHIBAなどの電気製品は2000年前半ぐらいまではお店で売られているのをよく目にしましたが、最近はほとんど見かけなくなって、韓国の製品のほうが圧倒的に多い。日本企業の将来が心配です。

そんな日本企業の低迷も関係があるのかもしれませんが、スマホも日本のほうが最初は普及が早かったように感じましたが、今はもうあまり差を感じません。感じるのは日本のほうがアイフォン普及率が高いってことぐらい。

ドイツでもスマホは10代後半以降の若者ならほぼ全員持っていて、街中で操作している人、写真を撮る人をよく見かけます。

ドイツのスマートフォン事情をご紹介します。

ドイツ携帯事情

注意:携帯電話にまつわるあれこれは変化が激しいので、この記事も情報が古くなっている可能性があります。

スマートフォンと旧式携帯電話

ドイツでも日本と同じくスマホはかなり普及しています。統計とか調べてみる気もおきないんで申し訳ないんですが、体感では旧式携帯電話を使っている人がまだ2割ほどいる感じ。50代以上の年齢層ではさらに上がるかもしれません。10代~20代ぐらいはスマホの割合がもっと高いと思います。旧式を愛用している人はNOKIAやSAMSUNGの古いモデルを持っているのをよく見かけます。

携帯電話は、ドイツ語でHandy(携帯電話)、ヘンディと発音します。Smart Phone(スマートフォン)はそのまま。

旧式の電話を使っている人は、スマホは分からないからというのもあるかもしれませんが、こだわりがあってスマホを拒否し続けている印象もあります。

ドイツのアマゾンなんかで見てみると、いったい何年前のものかと思われる旧式モデルの携帯電話が50ユーロ~100ユーロほどで沢山販売されています。バッテリーなども売られているし、旧式の携帯電話を使い続けようと思えばまだまだいけそうです。

物を長く大事に使い続けるのは、ドイツのiPhoneユーザーも同じで、相当古いiPhoneを大事に使っている人が多いと思います。壊れていなければお古のiPhoneはまず家族内で次のユーザーにまわっていきます。ティーンエイジャーたちは親のお古のiPhoneでもiPhoneを持たせてもらうとかなり嬉しいみたいです。

経済的に余裕のある家庭では、子供に新品の高額スマホを買い与えたりもしてますけど、そういう人のほうが珍しい。10代の子供たちを対象にした割安のスマホ機種も沢山発売されています。

でも、SIMフリーのスマホが多いこともあって、機種変更したら家族内で子供に回す人が多いようです。中古のスマホをまわす相手がいなければ、友人に売ったり、ネットオークションebayや掲示板などで売りさばいたりします。

スマホだけではなく、使わなくなった物を自分で売るのが好きな人がドイツ人には多いです。そしてそれを好んで買う人も多いのです。個人の売買は、リサイクルショップなどと違って間に入らない分売るほうも買うほうもお得です。

携帯電話はSIMフリーが多いがSIMロックも存在する

ドイツにもSIM-LOCKされた携帯電話は出回っているそうですが、わたしのまわりではロックなし(OHNE SIMLOCK)の携帯を自分で買って、SIMカードを自分で差し込んで使っている人ばかりです。

以前は料金が高めで有名なテレコムがiPhoneを独占してSIM-LOCKを施していたかと。当時は知り合いがイタリアからSIMフリーのiPhoneを仕入れてドイツで売って差額で儲けていました。でもSIM-LOCKとかそういう類のモノはドイツ人嫌いっぽいですから、結局今ドイツではiPhoneはSIMフリーが一般的です。

SIMフリーの自由な携帯電話を買いたいときは、

OHNE SIMLOCK(SIMフリー)
OHNE VERTRAG(キャリア無し)

の2点を必ず確認して購入してください。家電などでタダ同然で売り出ししている型落ちのスマホはキャリアがきまっているSIMLOCKの携帯です。

アンドロイドならOHNE SIMLOCK, OHNE VERTRAGの携帯を買って、別途SIMカードを手配するほうが総合的に安くなることが多いかと思います。

iPhoneもアップルストアで購入するほうが総合的に安かったりするので、そうする人がまわりには多いです。そんままとまったお金がない、という人なら24ヶ月契約にして、契約時に200ユーロなり300ユーロなりを携帯代として追加で支払い、あとは月々の定額に携帯電話代金を足して支払う、というのもアリです。

でもそうなると月々の携帯電話の支払額が50ユーロとか60ユーロに。

Samsung, iPhoneその他色々なドイツのスマートフォン

スマホといえばiPhoneやSONYのXperiaが目立つ日本と、ドイツの携帯電話事情は少々違います。ドイツで目立つのはSamsungのスマホ。在独の日本人にはさすがにiPhoneユーザーのほうが目立ちますが、ドイツ人では圧倒的にSamsungの携帯電話が人気です。2年ほど前の型落ちのモデルを買えばiPhoneの半額かそれ以下の値段で買えることがいちばんの人気の理由だと思います。

型落ち製品の本体価格の安さに加えて、Samsung S5ぐらいまでのモデルはMicroSDカードでメモリーが増やせること、裏のカバーを開けて自分で簡単に充電池が交換できることなども人気の理由かと思われます。

iPhoneでは充電池が劣化しても自分で気軽に交換はできませんが、2000円程度で自分で買った新しい充電地や、同じく2000円程度で買える32GBのMicroSDカードを入れて写真や動画を保存できるのはお得感があります。

ドイツにも一応SonyのXperiaは入ってきているので、Amazonなどでも普通に買えます。HTCやHuaweiなどのスマホもちらほら見かけます。

SIMカードの規格

現在流通しているスマホのSIMカードは、ほぼ3種類だと思われますが、ドイツでSIMカードを注文すると、カードは1枚で、それぞれの3つの規格に合わせた線で自分でSIMカードを切り出すことになります。

全体はクレジットカードと同じサイズで受け取ります。そして、穴が開いている一番大きなサイズからうっすらとラインが入っている小さなサイズへ順番に書くと、

  • mini-SIM
  • マイクロSIM
  • nano-SIM

ドイツのSIMカード

古いSIMカードは、ネット上にテンプレートがあるので、それに合わせて自分でカットして使うこともできますが、あまりに古いとSIMカードの形式が最新のスマホの通信形式に対応していないことがあります。

カットするのに、パンチのような道具も売られています。わたしはハサミでカットしたことはありますが、パンチは試してみたことはありません。

小さくしたSIMカードを、それより大きな規格のスマホに入れて使いたいときも、それ専用のアダプターが売っています。

SIMカードは普通は自分で出したり入れたりします。自分の使っている機種で調べれば、SIMカードを入れるスロットの開け方の説明が見つかります。背面カバーの開け方など、少しコツがあったりするので、力任せにやらずに説明書を見るとスマホ本体を痛めずにすみます。

ドイツでのキャリア選び

旅行や短期留学など短期でドイツに滞在する場合はプリペイドのSIMカードを手に入れて携帯にSIMカードを自分でセットして使うのが便利です。というか、ドイツではSIMは昔から自分で携帯電話にセットして使うのが普通です。

プリペイドのカードは10ユーロほどから入手でき(無料でプリペイドSIMを入手して課金するタイプもあります)vodaphone,o2が人気です。他にもTchiboとかいろんなところで出ています。Tchiboが良かった、と言っていた人がいましたが自分で使っていないので分かりません。

携帯電話の契約には月々の定額料金がかかるタイプと、かからないタイプがあります。自分の使用条件によってお得なほうを選びます。

プリペイド携帯以外の契約は、普通に月々の定額で支払うタイプですが、支払いは月々だけど契約期間が決められていて、2年間=24ヶ月間の契約というのが多いです。ただ、日本に帰国するという事情があれば中途でも解約できます。その場合は市役所で転出する際に貰うAbmeldung(住民登録を抜いたことの証明書類です)のコピーを提示させられます。

ドイツ国内の転居でもこれをやってから新たな転居先で住民登録(Anmeldung)しますが、日本への帰国であればAbmeldungの申請の際に日本の住所を記入することになります。この転出先が日本の住所の書類があれば、日本へ帰国の証明として使えます。本帰国の際にうっかり携帯電話の解約手続きを忘れてしまっても、銀行口座が残っていたらそのまま容赦なく引き落としされますので、必ず解約するようにしましょう。

もし忘れてしまったら、誰かに委任状(Vollmacht)を渡してかわりに手続きしてもらうこともできます。まあ今の時代、日本からでも解約手続きはできるかと思いますけど面倒ですからドイツでやっていったほうがよいかと思われます。

ドイツの携帯電話キャリアとしては、vodaphone, o2, 1&1, BASE, Telekomなど大手以外にもいろんな会社があります。わたしは安くてそれなりにサービスもよいo2を使っています。(2016年になってO2はホットラインの対応などが格段に悪くなった印象を受けたのでやめました。どうやら買収されて運営方針が変わったようです。)

かつて固定電話を独占していたテレコムも昔から悪名が高いのですが、ドイツの電話会社はことごとく評判が悪い会社ばかりで、どれがマシかというレベルだと思っています。

学生にはお得な学生料金あり

長期留学で大学などに在籍している人は、在学中であることを証明する書類を提示(オンライン契約では画像を撮って送れる)すれば通常の値段よりも安くなったり、SMS使い放題などのオプションがついたりする契約が選べます。Vodaphone, o2の学生割引が有名です。

学生でも割り引き対象となる年齢は22歳以下など、制限されている可能性ありますから、契約前に条件をよく確認してみてください。

携帯電話の日本語環境に注意

ドイツでよく出回っているスマホが、iPhoneと並んでSAMSUNG。ドイツのスマホ2大ブランドと言ってよいかと思います。たぶんiPhoneを押さえてドイツで断然売れているのがSAMSUNGです。

このドイツで手に入るヨーロッパ版SAMSUNGのスマホにはシステムの言語に日本語が標準搭載されていないばかりか、追加ダウンロードすることさえできません。パソコンに接続してアンドロイドの設定を触れば日本語に変更することはできるようです。(やったことないけど)

アンドロイドスマホのシステム自体がドイツ語や英語表示でも、アプリを追加することで、日本語入力は可能になります。ウェブサイトの表示や日本語SMSの送受信もそのままで問題なくできます。でも機種によって日本語SMSが送れない場合があります。SAMSUNGのスマホを現地で購入した友人に助けを求められたので、人に聞いたり、調べたりしましたが、結局誰もできない。送っても文字化けする。どうやらそういう仕様のようです。(追記:最近のGalaxyは日本語SMSも送れるようになったようです。)

誤解しないでいただきたいのですが、ドイツ語環境でも、スマホにGoogle Japanese Inputやsimejiなどの日本語入力アプリを入れれば、LINEもメールも日本語が使えるようになります。噂では同じドイツ仕様のアンドロイド搭載スマホでも、SONYなら日本語が標準搭載されているとか。

iPhoneはいまの為替レートだと日本の価格のほうがドイツで買うよりも安いです。来てから買うなら日本で買ってきたほうがお得です。その時のレートで価格を比較してみてください。(追記・iPhone7から日本版はガラパゴス化しはじめているという噂もあるので、ドイツでもスマホで支払いなどしたい人は注意が必要かも)

ドイツ在住の日本人たちが使っているSamsung, HTC, SONYなどドイツで売られているアンドロイドの機種もアプリを追加すればそれなりに日本語が使えます。でも、ドイツでも日本人に人気はiPhoneです。ブランドとデザインだけでなく、言語設定、日本語環境の設定ががいちばん楽で快適なのはiPhoneだからなのかもしれません。

ドイツでよく使われるメッセージサービスはWhatsApp

LINEは日本人同士とか、大学で日本学を専攻したようなドイツ人たちには使われていますが、ドイツで種類のサービスはWhatsAppです。90%ほどのスマホユーザーが使っているという統計を目にしたことがありますが、実際ドイツ人の友人や子供関係のママたちとのやりとりはWhatsAppが多い。WhatsAppはグループの設定もできますからスタンプとかアルバムとかの機能はありませんが、ドイツでは日本のLINEのような使い方をされているアプリです。

最初よく分からないのが、グレーと青のチェック。グレーがひとつ、グレーがふたつ、それが青になる。人によってはグレーがふたつまでしか変わらず、人によっては最終的に青がふたつ。これは発信されるとグレーのチェックが入り、サーバーに届くとグレーがふたつ。この時点では相手が読んだかどうかは分かりません。相手の設定によってはここから既読のしるしである青チェックふたつにならないようになっている場合もあります。

WhatsAppは携帯電話に保存されている全ての電話番号を自動的にコンタクトに入れてしまうという恐るべきサービスで、コンタクトリストから外そうと思うと、その番号を携帯電話のコンタクトリスト自体から消去するしかありません。確か今は1年目が無料で2年目以上は有料になるとかいう話だったのではないでしょうか。

でもタダ同然で料金は1ユーロもしないほど安かったかと。わたし払ってるのかな?いや払っている記憶がありません。買収されたりして規約自体が変わっているのかもしれません。

WhatsAppも2014年にFacebookに買収されていますから、このへんも個人情報筒抜けって感じですね。まあ今の時代ですから仕方がない。痕跡を残さずに情報をやり取りしようとしたら、紙に書いて伝書バトを使うとか、空き瓶に手紙を入れて隠し場所をこっそり伝える、なんてことになるのかもしれません。

若いドイツ人の学生さんたちも必ずといっていいほど使っているのがWhatsAppなので、友達が欲しい留学生の方には必須のアプリです。

SMSの使い方についての注意

携帯間でメッセージをやりとりするには、WhatsApp以外では、SMSが断然普及しています。これなら旧式の携帯電話とも普通にやりとりできて、契約で定額使い放題というものが多いからです。定額料金に含まれていている人はチャット状態でSMSを送ってきます。SMS有料の契約の場合は、1回のSMS送信で15セントかかったりすることがあるので気をつけてください。

この値段はドイツ国内にSMSを送る場合の話であって、送る相手が海外にいる場合は、SMSも高額になります。O2のサイトには、海外にSMSを送信する場合、1回で0,10 € から0,59 €と書かれています。

SMSが定額料金に含まれていて使いたい放題使えない、という場合にはスカイプアウトでSMSを送信することもできます。スカイプに自分の携帯番号を登録しておけば相手には携帯番号が表示されます。これなら日本からドイツの携帯にSMSを送ることもできますから便利です。スカイプではSMS送信の値段も表示されますから安心。

フリーWiFiは日本ほどは普及していない

ドイツ語ではワイヤレスLAN(たぶん)で、WLAN(ヴェーラーン)というのが普通です。大学や企業や一般家庭の無線LANはかなり普及していて、パスワードで保護されているものならどこで探してもたくさんあります。

でも無料で誰でも使えるというのはそれほど多くありません。スタパ、マクドナルドで使えるという噂ですが、ドイツでは行かないので知りません。(他にもっと安くて断然おいしい店があるから。)2015年の秋にドラッグストアのdmでドイツ国内全店にフリーWiFiを導入したことが話題になりましたから、今後もっと広がっていく可能性はあるかと思います。

ママとしてドイツでスマホは必要か

個人的な感想としては、なくてもなんとかなるけど、あったほうが便利ってところでしょうか。ドイツ人に混じって生活している環境だと、スマホ自体を持っていない人もいますが、それでも学校の連絡や当日の休講のことなんかがメールでまわってきたりするし、子供の遊ぶ約束とか、持ち物の問い合わせとか、その他のやりとりもWhatsAppを使う人もいるので、持っていたら便利です。

在独日本人はスマホを使っていない人のほうが珍しいので、ドイツでも日本人とのおつきあいがメインの場合にはスマホはあったほうが断然便利だと思います。日本人ママはやっぱりLINEですね。

スマホケースは日本が充実だけど

ドイツで人気の機種iPhoneやSamsung Galaxyシリーズなどはそれなりにケースもいろいろあるのですが、それでも日本の種類の豊富さに比べたらかなり少ないです。うちのドイツ人は日本に行く時は新しいスマホケースを買うのを楽しみにしていて、行くと1時間ぐらい売り場で迷いまくって買い物を楽しみます。家電大型店で初めてスマホケース売り場に連れて行ったときの驚きぶりってば、もうすごかったです。

女性はともかくドイツ人男性はチャラチャラしたものが嫌いなので、スマホも黒や茶色一色のかなりつまらないデザインをよく目にします。女性はもうすこしカラフルでバリエーションも増えますが、日本ほどスマホケースに気合を入れる人が少ないのかもしれません。

自分でスマホケースをデコったりする人って日本人にはけっこういるみたいですけど、ドイツ人では見たこと無い。家族や子供の写真を印刷したケースは友達が一人使ってます。(その人しか知りません)

スマホ本体をドイツで買う場合でも、日本でも販売されているモデルを買えば日本のスマホケースが使えます。

アンドロイドの日本でちょっと珍しい機種(韓国メーカーとか)で、ドイツではわりと売れているような機種は、逆にドイツのほうがケースが充実している場合もあるみたいですよ。

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