害虫の症状は白い斑点
去年からベランダで育てていたタイム、ミント、セージに同じような小さな白い斑点がたくさん出ていました。
これが出るようになったのは、ホームセンターで買って来たタイムを植木鉢に寄せ植えしてから。植え替えてすぐにバッタみたいに跳ねる小さな虫がいるのに気がつきましたが、白くなる箇所はごく一部だったのであまり気にしませんでした。
その問題のタイムは、必要な時に収穫して料理に使った以上にぐんぐんと育って、一夏でわっさわさ。冬前に適当に刈り込んでおいたらマイナス15度の冬も越しました。が、春に忙しくて放っておいたらまたこんもりと茂りだしたので、鉢植えを手入れのために動かしたらピコピコと小さなバッタみたいな緑の虫が沢山跳ねる。
タイムはとても元気で、すでに新芽が育って白っぽい花まで咲いていたのですが、これはたまらん、とほぼ丸坊主に刈り込んでしまいました。
Zikadeという虫らしい
この緑色の小さなバッタみたいな虫は、わたしは日本では見たことがありません。3〜4ミリぐらいの大きさで、幼虫みたいな緑色のも葉の裏にくっついてたりします。
白い斑点が出るだけなら気にしないけど、タイムもミント料理にけっこう使うのに。特にミントは生でそのままお菓子やお酒に入れて使うので、葉の裏に卵とか幼虫がついていたらかなり嫌だなと思ったので退治方法を調べました。
虫の写真はこちらのリンク先でご確認ください。肉眼で見ると三角っぽいというか、小さな三日月型っぽく見えます。そしてピコーン、と30センチぐらい跳ねます。時にはもっと長い距離を
https://www.landwirtschaftskammer.de/presse/archiv/2019/aa-2019-11-02.htm
この虫はZikade (n)という名前みたいです。でも、駆除は難しい、たいして害にならないから気にするな。
ぐらいの情報しか出て来ません。日本語情報は皆無です。Wikipediaにも記述がない。
あとは、黄色い粘着のハエ取り用のシートも効くらしい。
ダメ元で駆除と対策をしてみる
とりあえずミントとタイムは強いからぜんぶ刈り込んでも生えてくると思うし、特に思い入れのある特別な一株でもないんで、新芽を残して全部刈り込み。セージもタネで蒔いてまだ小さかったんで新芽だけ残して切ってみました。これでいなくなるのか、出てくるのか。(追記: 刈り込んで育った後にもしっかり出てきました。しつこい。)それから新しく買ったローズマリーの株にも白い斑点が。枝をゆするとぴこーん、と跳ねるのでやっぱりこのZikadeです。
とにかくうちのタイムが大好きみたいで、相当な数になってたと思います。こんもりぎっしり育っていたんでさぞかし快適だったんでしょう。軽く100匹ぐらいはぴょこぴょこ飛び出して来たかと。白い斑点も去年の夏と違って株全体に広がっていました。
こういう一般的なハーブは苗で買っても安くてひとつ5ユーロもしないので、最悪まるごと捨てて新しい鉢で再出発します。
オンシツコナジラミ用に買ったニームに絵が
実は去年の夏は気温が高かったせいなのか、病害虫がやたらと多くて、オンシツコナジラミ、ヨトウムシ、モンシロチョウ、うどんこ病、コバエと病害虫が盛りだくさんだったので、その時に買ったBIO Insekten-frei Neemという薬の箱を確認したら、Zikadeの絵があるじゃないですか。(右下)
駆除は難しいってネットで書かれているぐらいなんで、効かないかもしれないけど、とりあえず当分収穫まで育たなそう、かつ、どこでも売ってるタイム(刈込み済み)にスプレーしておきました。
ついでに黄色い粘着シートも差しておく
以前に台所の窓際でバジルを育てていたら植木鉢の土にコバエがわいて家中にコバエが飛び回るようになったときに買った粘着シート。ネットが断然安かったんで2パック買ったからまだ沢山残ってます。
これが効くとネットのドイツ語記事に書いてあったし、雨が当たる外でも使えるんで、これも棒に取り付けて植木鉢に差してみました。
しばらく経ってもZikadeの成虫は滅多にくっついていません。コバエやハエが断然目立ちます。ハナアブっぽいのとか、何かよく分からない虫もくっつきます。小さな黒や緑の幼虫っぽいのとかもいて、とにかくいろいろ貼り付きますけど虫嫌いな人にはダメかもしれない。わたしは貼りつくと嬉しくてじっくり観察しますけど。
大きな虫は貼り付いてから動かなくなるまでけっこう長い時間かかるので、まだ生きている間に気が付いてしまうと可哀想です。