ドイツで3歳以下の子供たちが通う保育園で、とにかくよくもらってくる病気をリストにしてみます。子供によって多少の差はありますが、1年目、特に冬は病気ばかりして休んでばかりの子が多いです。
いくら手洗いなどを気をつけていても、小さい子は何でも口に入れるし、自分の手を舐めたりすることも多いのでこれはもう仕方がありません。
それに両親が働いている子は多少具合が悪くても連れてきて預けてしまうことが多いので、よけいに病気を移し合いしているように感じます。そういう事情は日本でも同じかもしれません。
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病気が大流行する時期
1年のなかでも最も子供たちが病気で休むことが多いのは、2月~3月にかけてです。風邪の流行や胃腸炎は秋冬全般に多いのですが、2月~3月には子供たちだけでなく、保育園や幼稚園の先生方もダウンすることが多く、ひどいときには保育の人手が確保できないという理由で、休ませることが可能なお子さんは自宅で待機してください、というアナウンスが出されることもあります。
ドイツの保育園でよく聞く病気リスト(個人的な印象)
- Schnupfen 鼻風邪
- Magen-Darm-Grippe 胃腸炎
- Bindehautentzündung 結膜炎
- Grippe インフルエンザ
- Hand-Fuß-Mund-Krankheit 手足口病
- Dreitagefieber 突発性発疹
- Windpocken 水疱瘡
- Mundfäule アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)
- Scharlach 猩紅熱
感染力の強い病気で小児科に行くときは
元々ドイツの病院は予め予約を取ってから出向くシステムですが、水疱瘡のように空気感染するような感染力の強い病気で小児科にかかるときは、事前の予約でその旨を伝えます。うちの小児科は、ドアノブにさわらないように、ベルを2回鳴らしたら内側から開けてくれたり、待合室を飛ばして部屋に直接案内されたりの「特別扱い」になります。
登園許可は出してもらったことがない
ドイツの病院は風邪に抗生物質を処方したりしないし、必要ない薬はあまり出さないので、病院で診察を受けても薬がでないこともよくあります。水疱瘡であっても、症状が軽くて特に問題がないのであれば、水ぶくれがカサブタになるまでは自宅待機で、その後は親の自己判断で登園させることができます。
病院に行かなくても、水疱瘡、胃腸炎、など病名が分かるときは託児施設にお休みの連絡を入れる際に病名も報告します。病院では結膜炎、手足口病、水疱瘡、猩紅熱などの病気が発生すると貼紙で保護者への報告がなされます。
長引く鼻風邪は2週間が目安
薬があまり出ないからといって、風邪などの病気で病院に来るなということでもありません。かかりつけの小児科では、たとえば鼻風邪は2週間以上鼻水を垂らしていたら、とくに痛がっている様子がなくても、中耳炎になっていないか、肺が炎症をおこしていないかなどをチェックするので、一度診察に来るようにと言います。
ドイツの幼稚園でもケジラミがある
病気ではありませんが、シラミの発生も時々あります。日本の幼稚園や保育園でも時々集団発生しているそうですが、ドイツも同じです。シラミのお薬はドイツでは薬局(アポテケ)やdmで簡単に買えます。自分の子がもって帰ってきた場合には、必ず通っている託児施設に報告をしましょう。