日本のパスポートには最後のページに現住所の記入欄がついています。落としたり無くしたりしたときに住所は書いておいたほうがよいという意見と、個人情報なので住所は書かないほうがよい、という意見があります。
この現住所欄の記入は任意なので書く必要はなく、住所変更になった場合も二重線で消して新しい住所を書けばよいそうです。パスポートの中で唯一自分で記入することができるページ。
わたしはこの欄にドイツの住所ではなく、日本の実家の住所を書いてあります。理由は日本に一時帰国の際に身分証明書としてパスポートを使いたいから。
日本の免許証があれば免許証を身分証明書として使うことができますが、日本の免許証は渡独してすぐのときにEU免許に書き換えてしまって、手元にないんです。当時は日本の免許証と交換に受け取る制度でした。現在はEU免許を発行してもらう際にも日本の免許証は渡さなくてもよいと聞いています。帰国前に日本の免許証を返してもらって、日本で免許の更新をするのが面倒だったので、結局日本のはとっくに期限切れ。EU免許しか持っていないんです。
ドイツ滞在が長期になって、保険証も免許証もないのでパスポートは日本への一時帰国の際の貴重な身分証明です。パスポートが身分証明として使えなかった、という知り合いがいます。もしかしたらそういう方針のところもあるのかもしれません。でもわたしは前回の帰国の際は市の図書館のカードの更新も、ゆうちょ銀行の手続きの際もパスポートが身分証明として問題なく使えました。レンタル店でもパスポートを身分証明として使うには現住所の記載が必要です、と言われました。場合によってはパスポート以外に実際に届いた郵便物が必要という話も聞いたことがあります。
日本でパスポート以外の身分証明が無いので、現住所を日本の実家の住所にしておくことで身分証明書として使えてわたしは一時帰国の時にはとても重宝しています。現住所の記入が任意というだけあって、わたしはドイツで日本のパスポートに日本の住所を書いていてそれが問題になったことは一度もありません。