スーツケースの選び方、留学・旅行・海外赴任に最適な大きさは

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海外旅行に慣れていなくても、留学や駐在などで長期で海外に滞在することになることがあります。旅慣れている人でも、数ヶ月から何年単位の海外滞在となると、一体どんなスーツケースを用意するのがいいか悩んでしまいます。

普通は一度買ったら何年も使うものだけに、それなりに海外旅行をしていたわたしも、最初の長期滞在でドイツに来る時はどんなスーツケースにすればよいのか、かなり迷いました。

でも当時の事情と最近は違ってきていて、今はフライトの預け入れ手荷物の重量規制がエコノミーだけでなく、ビジネス、ファーストクラスでも昔より格段に厳しくなっています。それに伴ってスーツケース選びも随分変わってきました。

さらに、最近のモデルは軽量化が進んでしかも丈夫です。古い昔のスーツケースはそれ自体が重いので車での旅行にはまだ使えても、飛行機に乗るような旅行には中身の重量が減るので、圧倒的に不利になります。

留学や赴任でドイツに来て、里帰り帰国などで日本とドイツを頻繁に往復するなら、古くて重いものを使い続けずに新しい軽いスーツケースを購入すると旅行が楽になります。

ということで、スーツケースの選び方について、海外(ドイツ)長期滞在者の視点から語ってみます。

スーツケース選びを難しくする日本のショップの表記

スーツケースを売っているお店では何日間の旅行用という表記がスーツケースにされています。短期の旅行なら小さなスーツケース、数日ならすこし大きめ、1週間以上ならかなり大きめってな具合です。

でもこれおかしいんです。よく考えてみてください。旅行の日数でスーツケースの大きさが決まるはずがありません。持って行く、あるいは持って帰る荷物のボリュームでスーツケースを選ぶのです。

そんな基準でスーツケースが分類されているので、それに慣れてしまっていると、1週間~2週間を越えた海外旅行や海外滞在の場合は一体スーツケースはどのぐらい大きければいいのかしら?と迷ってしまうのです。

このような旅行期間とスーツケースの大きさを関連付けた表記は意味がありません。勇気を持って無視することをおススメします。

20年前と今ではフライトの荷物事情はかなり違う

フライトの際の預け入れ荷物の基準も今は随分違っています。昔はエコノミークラスでも40キロや50キロの荷物も預けることができました。わたしが日本ードイツ間のフライトで無料で預かってもらったスーツケースの重量はいちばん重かったときで51キロありました。本来はダメでも、現場の裁量でけっこう見逃してもらえたんです。(いかにも苦労していそうな留学生に、航空会社のカウンターの人たちはとても優しかったです。)

特にアメリカ便は基準がゆるくて、今では考えられないような大きな家具なども、大きささえクリアできればアメリカから預け入れ荷物として持って帰ってくることが出来た時代もありました。

ですから、昔の海外旅行事情をよく知っているけど、いまの事情を知らない人たちの意見はあまり聞かないほうがいいかもしれません。

エコノミーなら23キロ、3辺の合計が158cmが現在の基本

そんな時代はもう昔話。昔は少々オーバーしていても、留学生なら、とか、海外引越しなら、と数キロ程度の超過なら目をつぶってくれることが多かったし、10キロ以上超過でも何度も見逃してもらっていました。でも現在の預け入れ手荷物は重量制限との勝負。今はしっかりきっかり超過料金を請求されることが多いようです。さらに預け入れできる最大重量自体が少なくなっています。

お店に行って相談したら、大は小を兼ねるとばかりに3辺の合計158cmぎりぎりの大きなスーツケースを勧められるかもしれません。大きなスーツケースほど値段も高くなりますし、数もそれほど売れませんからお店は売りたいかもしれません。でもそれが本当に便利かどうかは自分でよく考えてください。

お店の人に言われるままに長期滞在だから、留学だから、1ヶ月の旅行だから、などと制限ギリギリの容量が90L以上もある巨大なスーツケースを買うのは止めたほうがよいかと思います。

お店の人も、もしも自分が数ヶ月や1年以上海外に滞在したことがあれば、巨大なスーツケースを買わせようとすることはないのではないかと思います。

無料預け入れ手荷物の大きさの規定は各社それぞれ

ここでスーツケースの基本となる無料預け入れ手荷物の規定を押さえておきましょう。気の向くままに書いて相当長くなっておりますので、もう知っている、興味がない方は飛ばしてください。

預け入れ手荷物の大きさの制限

現在の国際線の預け入れ荷物の大きさは、エコノミーの場合は、縦横高さの3辺の長さの合計が158cm未満というのが現時点では一般的です。ルフトハンザ、ANA、KLMなどの航空会社が現在この規格です。

JALは現在3辺の長さの合計が203cmと他の航空会社よりも大きめ。(こういった規定は航空会社の都合で突然に変わることがあります。)

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引用:https://www.ana.co.jp/topics/baggage_rule/

預け入れ手荷物の個数の制限

無料預け入れ荷物の個数はルフトハンザですと2016年1月現在の規定はこのようになっています。JALやANAではエコノミーでも23kgの手荷物2個が一般的ですが、こちらも格安航空券など航空券のグレードで変わる場合がありますし、突然個数が変わることがあります。

lufthansa-koffer-gewicht
引用:http://www.lufthansa.com/online/portal/lh/jp/info_and_services/baggage?nodeid=3335099&l=ja&cid=1000276

規約の変更のときは、フライトの日付でかわるのではなく、航空券の発券日が基準になります。何年何月何日までについては無料預け入れ手荷物はいくつ、などというように、発券された日によって無料手荷物の個数が変わります。

長期の海外滞在に適したスーツケースの選び方

航空会社の規定を確認したところで、いよいよ本題のスーツケース選びです。何度も書きますが、スーツケース選びに関しては、「大きければ大きいほどよい」「大は小を兼ねる」は当てはまりません。

上の航空会社の規定で、3辺の合計が158cm以内というのが現在のスタンダードですから、基本的にこれに収まるサイズのスーツケースを選びます。半年後に規格が変わって赴任先から帰国の時にはスーツケースが大きすぎて使えない、なんてことになったら悲惨です。

それにフライトは何が起こるか分かりません。乗り継ぎの空港で、予定外の別航空会社に乗らないと目的地に着かないこともあるので、とりあえず現在の規格でいちばん一般的な小さな規格にあわせてスーツケースを用意するのが賢明です。ルフトハンザ、ANAなどドイツに来るのに便利な航空会社は現在ほとんどこの規格を適用しています。

預け入れ荷物はエコノミーなら23キロ以内がスタンダード

一般的なエコノミーの重量制限23キロ。実際に詰めてみると分かると思いますが、これは本や液体など密度の高い物を詰めるといとも簡単にオーバーしてしまいます。

つまり大きさ制限ぎりぎりの90Lや100Lクラスの大きなスーツケースでは、服やぬいぐるみやインスタントラーメン、ポテトチップスなど軽くてかさばるものだけを詰めるのでない限り、普通に詰めると、いとも簡単に重量オーバーになってしまうのです。

長期滞在者用=90Lや100Lクラスがよいとは限らない

3辺158cm以下に収まる94Lなどの大型スーツケースもありますが、スキーウェアなどのかさばる衣類や大きなぬいぐるみ等を持ってくる、クッキーなど軽くてかさばるものばかりを沢山詰める、というのでなければしっかりスペースを使いこなすのが難しいです。100Lクラスになると一体何をどうやって詰めれば23kg以下に抑えられるのか、持っている人に聞いてみたいです。

90Lクラスや100Lを越えるスーツケースが長期滞在用としてすすめられる場合があるようですし、124Lという信じられないサイズのスーツケースも存在するのだとか。

わたしは90Lを越えたスーツケースは普通に生活に必要なものを詰めたらよほど軽くて大きな物を入れないと23kg以下にできません。かさばるけど軽い物なら無理に持ってこなくても日本から別便で郵送する手もあるわけです。だったらスーツケースは最初からほどほどの大きさにしようよ、という訳です。

23kg以内に収めやすく、それなりに大きいスーツケースのサイズは

ということで、スーツケースの中身によって23kgを詰めるのによい容量というのは変わってくるのですが、服をメインに、本、化粧品、雑貨、文具、食料品などを詰めるとわたしの場合は大きくても85Lまでぐらいのスーツケースでないと23kgを越えます。

スーツケース自体の重さもそれぞれですが、基本的に大きければ大きいほどそれ自体が重くなります。最近の軽量化されたスーツケースだと 80L前後なら23kg以内に仕上げることができるかと思います。85L 以上の容量になってくると、少しでも重いものを入れると重量オーバー。23kgをクリアするのが難しくなってきます。

機内持込の手荷物以外にも、貴重品などを入れる小さなバッグの持込が認められています。機内持込のバッグはあまり厳密に測らないし、貴重品の携帯用バッグは普通は重量は測りません。液体は無理ですが、本など機内持込できる重いものはなるべく多く機内持込手荷物にして持っていきます。

わたしなら、どんなに長い海外旅行や長期滞在でもスーツケースは体格にあわせて75L-85Lぐらいから選びます。(あくまでも個人的な意見ですが・・・。)

体が小さい、力がない人は、大きすぎるスーツケースに注意

スーツケースが大きすぎて自分で運べないというのは何かと不便です。身長が155cm以下の方は自分が持ち上げられるスーツケースのサイズを確認してください。キャスターを下にしたまま持ち上げて段差などが越えられないと少々不便です。大きさだけでなく、重さもです。自分の体格と体力で、その23kgのスーツケースを持って目的地まで移動できるかよく考えましょう。

空港までの送迎がきちんと手配されていて、自分で荷物を運ぶ必要がないのならだいじょうぶですが、そうでないならとりあえず自分で持ち上げられる大きさと重さのスーツケースのほうが安心です。

ソフトケースも海外では人気で実際便利

日本ではふたつ開きになるハードタイプのスーツケースが主流ですが、ドイツでは大きなスーツケースも布のソフトタイプをよく見かけます。サムソナイトのオンラインショップにも品揃えが豊富。

http://www.samsonite.de/mittelgrosses-gepaeck-mittelgrosse-koffer/

このタイプは寝かせて上面をファスナーでぐるりと開くので、真ん中でふたつに開くハードタイプのスーツケースよりも大きな物を詰めやすいという利点があります。

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それから大きくても軽いので、重量制限が厳しくなっている最近の傾向からいくと、重いハードタイプよりも有利です。


例えばこの70Lタイプのソフトケースは、重量3.1kgでまさに軽量・大容量。サムソナイトなので耐久性も信用できます。

布のソフトタイプスーツケースの欠点は、詰め方に気をつけないとビン類などが割れる危険があるというところです。自分としては、リモワサルサのポリカーボネイドのような、布ではないけど、ハードタイプとも言えないようなスーツケースと同じような感覚です。リモワのほうがしっかり詰めておかないと凹んで元に戻った後が白っぽくなったりして、布のソフトスーツケースよりも繊細です。

スーツケース以外のバッグや段ボールを利用する

実は引越しで使われることから分かるように、大きな段ボール箱というのはとても軽くて効率よく沢山荷物を詰められるので、里帰り帰国や渡独、本帰国などのときにはスーツケースだけでなく段ボール箱に荷物を詰めて、預け入れる人たちも多いのです。

旅行で行き来していた頃にはへー、段ボールなんだ。と興味深く見ていましたが、実際長期滞在で日本とドイツを往復するようになると段ボールの便利なこと。スーツケースと違って捨てられるので、家族で移動する時に最大限に預け入れしたい時などは必須です。1人2個預け入れできるなら4人家族で8個。スーツケースを8個所有している家族ってあんまりいませんよね?

うちには大型スーツケースが5個ありますが、残りはアウトドア用のバックパック、スポーツバッグ、アウトドア用のバックパック、段ボールなどを使います。ドイツー日本の旅では荷物が少ないので、日本から荷物を持ってくるためにバッグにバッグを詰めていくようなこともあります。

預け入れに適した段ボールのサイズは120

預け入れに使う段ボールは、スーツケースの大きさと同じ規格でよいのですが、わたしは宅急便を利用して空港受け取りにするので120以内(3辺の合計)に収まる規格で用意しています。これなら宅急便でも扱ってもらえます。

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基本的に段ボールには米や液体調味料など重い物を中心に詰めるので、120サイズ以上になるときれいに詰めるのが難しくなります。段ボールを詰めるのも少々コツがあります。

預け入れ段ボールに物を詰めるときの注意点

航空会社によっては壊れ物扱いをやめているところもあります。ドイツと日本を往復するときに利用されることが多いルフトハンザ航空もそうです。ですから、預け入れの荷物は他の重い荷物が上から降ってきた、落とされた、などの過酷な状況を想定して丁寧に詰めないと中身が破損してしまう可能性があります。

  • 繊細すぎる壊れ物ははじめから機内持込にする
  • 別の段ボールを細めに縦の辺の長さに切ったものを4隅に詰めて補強をする
  • 箱に穴が開いたときに中身が落ちないように、大きなビニール袋の中に詰める
  • 米など重くて丈夫な荷物は底に入れる
  • 液体調味料などはジップロックに入れて液漏れしないように密封してから縦に入れる
  • 荷物を最大限に詰めたい場合は、洋服などを梱包材の代わりに使う
  • 取り違えが発生しやすいので、段ボールには大きく名前を書く(名前と電話番号をマジックで書かせる航空会社もあります)
  • 上から重いものを乗せられたときに箱がつぶれるような詰め方をしない

到着して空港から車で移動するときも、段ボールや面が丸くないスーツケースなどは積み重ねやすいので効率が良いです。丈夫で大きな段ボールはドイツよりも日本のほうが入手しやすいので、長期赴任で日本からドイツに来る時に使った引越し用の段ボールは、保管場所が確保できるのなら帰国のときのために取っておいて再利用するとよいでしょう。

日本からドイツなら、スーパーで丈夫な段ボールをもらってきてもよいのですが、適当な箱が見つからなければ郵便局のいちばん大きなタイプが120タイプでわりと丈夫です。特大370円というやつです。高いといえば高いですが、船便で送ってもすごい値段ですし、日本からドイツで買えない食料品をごっそり詰めてくることを思えば安いです。

http://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/package.html

ドイツの引越し用段ボールはテープなしで折って使えるタイプなので無駄に重いですし、小さな本用の箱以外は薄めなので海外引越しや飛行機の旅行の預け入れ荷物には向きません。

預け入れ手荷物=スーツケースではないので、運びたい物の種類などによっては段ボールや丈夫なスポーツバッグ、その他を上手に使い分けます。スーツケースにこだわると高さの制限などがあるので実はそのほうが不便です。

23kgをふたつという規定の航空会社も多いので、スーツケース以外にバックパックをもうひとつというのもわたしは好きです。大きめのスーツケースを転がして、大きなバックパックを背負って、お腹側に手荷物として持って行った別のリュックサックを装備して移動します。

最大限に運びたいときは、スーツケース2つに機内持込のリュックサック、お腹側に貴重品などを入れた小さめのリュックサックとなります。

空港までの移動が電車やバスでもひとつ大きな荷物を背負って、スーツケースやソフトバッグを転がして、お腹の前にもうひとつのリュックサック、というツーリストはヨーロッパ人の学生などには多いスタイルです。

重さと強度は重要ポイント

最近のハードタイプのスーツケースは軽量化が進んでいます。陶器やガラスなどの割れ物を持ってくる場合は、少々重くても昔のようなハードタイプのスーツケースに安心感がありますが、ファスナータイプのポリカーボネイト素材(リモワやサムソナイト)のようなスーツケースも使ってみると意外と丈夫です。

昔はファスナーのスーツケースなんて信用できない、と思っていましたし、実際にリモワのファスナータイプのスーツケースのファスナーが外れて修理に出したこともありますが、ファスナータイプの軽さに慣れると、ファスナーが不便だと思うこともなくなりました。

好みはあるかと思いますが、84L程度ならランドファスナータイプのスーツケースもそれほど面倒ではありませんし、強度も十分だと思っています。軽ければそのぶん荷物が詰め込めるのでスーツケース自体の重量は大切です。

特に軽くて丈夫なハードタイプのスーツケースを作っているブランドでは、

  • リモワ
  • サムソナイト
  • アメリカンツーリスター(サムソナイト)

を持っています。アメリカンツーリスターはコスパが良いです。サムソナイトは少々高くなりますが、質がよくて安心感があります。リモワ(軽量モデルはサルサエアー)は高めですが、デザインがすっきりして好きです。ファスナー部分が一部ほどけて開いてしまって無償修理に出したことがありますが、懸念だった車輪は今までドイツー日本の往復で壊れたことはありません。正規品は5年間のメーカー保障があります。

他に安くて軽いスーツケースも沢山ありますが、わたしはそれなりに頑丈で壊れにくいという安心感が欲しいので、格安メーカーには手をだしません。1年に1回はドイツ日本を往復するので数万円出しても元が取れると思っています。移動の途中で車輪が壊れたとか、鍵が開かなくなったとかいうトラブルは、子連れだと特に面倒ですから極力避けたいので保険みたいなものです。

海外で生活しているときのスーツケースの使い道

海外の滞在先で使いやすい大きさのスーツケース

駐在さんは特にそうですが、留学生でも、長期滞在の研究者の方でも、スーツケースは日本と滞在先との往復だけでなく、滞在先の国内旅行や、滞在先からその他の国に旅行をするときにも必要になってきます。

巨大なスーツケースを選んでしまうと、ここでも不便です。ドイツから2週間ほどヨーロッパ内を旅行したい、とかいう時に90L以上のスーツケースは必要ないと思います。あまり大きなスーツケースで荷物の置き場の狭いドイツのICEなんぞに乗ったら迷惑このうえなし。

そういう意味でもスーツケースのサイズは長期滞在でも最大で85L以下ぐらいに抑えておくと、その後の旅行にも使えて便利です。電車でのドイツ国内旅行でもわたしは家族連れで荷物が多いときなどは84Lのスーツケースを使っています。鉄道の旅には少々大きいですが、ドイツ国内で持ち歩く限りは大きすぎて無理という感じでもありません。

旅行で使うとき以外のスーツケースの収納スペースも考えよう

大きすぎるスーツケースを買ってしまうと、旅行中に大きくてかさばって困るだけでなく、海外滞在中の置き場所にも困るかもしれません。

一軒家で地下や屋根裏にたっぷり収納スペースがあるのなら考えなくてもよいことですが、留学中で自分の部屋しか安心して物を置けるところがない、とかいうこともあるかと思います。

中型程度のスーツケースならベッドの下に押し込んだり、家具の隙間や机の下にじゃまにならないように置いておける可能性が高くなります。(中型でも置けないかもしれないけど)

スーツケースで運ぶ以外にも物を持っていく方法はある

海外へ長期滞在だから、と巨大なスーツケースを買ってなんでもかんでも自分で持って行きたくなる気持ちは分かりますが、海外へ荷物を持っていくのはなにも自分で抱えていかなくても郵送という方法もあります。

郵便事情が悪い国なら仕方がないとしても、日本からドイツ、ドイツから日本への国際郵便はわりと確実に届きますから、スーツケースに入らなかった分は予め郵送するか、家族や友人に頼んで後日送ってもらえばよいのです。

気をつけなくてはならないのが、郵送で送ると税関でひっかかって荷物を検査され、関税を取られる可能性があるということ。品目によっては郵送してはいけないものがあるので、そういったものは自分で持っていったほうが安心です。

必要なものは、緊急性に応じて航空便、SAL便、船便などで別途郵送するほうが、フライトの際に預け入れ手荷物の超過料金を支払うよりも安くつきます。

スーツケース選びに最も大切なポイントのまとめ

  • 3辺の和が158cm以下でかつ荷物を詰めて23キロ以内で大きな隙間が出来ない大きさを選ぶ
  • 体が小さな人は、自分の体格で持ち上げられて転がせるサイズを選ぶ
  • 必要以上に大きすぎるスーツケースは扱いにくいし邪魔になる
  • スーツケース自体の重量と丈夫さと価格の妥協点を見つける
  • 中身によってはバックパックやソフトタイプのスーツケースのほうがよいこともある
  • ハード、ソフトを問わずスーツケース以外の段ボールやバックパック、スポーツバッグなどの利用も検討してベストの物を選ぶ
  • 持っていけない物は事前に別便で郵送することも考える

色選びにはくれぐれも注意!

大きなスーツケースと一緒に、機内持ち込みのキャリーバッグを持つことも多いと思います。このキャリーバッグ、有名ブランドの無難な色はとにかくかぶることが多いです。特に日本路線はリモワとサムソナイトの注意。

ドイツの国内旅行で電車に乗ると、黒のキャリーバッグだらけで、飾りをつけたり、ネームタグをつけたり、なにか目印をつけておかないと、持ち主同士でもどれが自分のものか分からなくなってしまいます。

スーツケースも、キャリーバッグも、人目で自分のものと確認できるようにシールを貼ったり(これは取れてしまうこともある)、バンダナを結んだり、いろいろと工夫をしておくと余計なトラブルを防げます。

好きな色があれば、普段は持たないような派手な色でも、スーツケースやキャリーバッグにはよいかもしれません。