ドイツにしては比較的暖かかった今年の11月でしたが、12月になって急に冬らしく寒くなりましたね。日本でも北海道くらいの北国からドイツに来る方はドイツの冬支度も普段どおりでよいかと思いますが、そうではなくて首都圏や中部地方、西日本などから来ると冬支度の勝手がわからないと思います。
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ドイツの冬の寒さと、環境の違い
暖冬で東京程度の冬支度で春を迎えるような年もありますが、氷点下が3週間続くというような厳しい冬もあります。例年ドイツで一番寒さが厳しいのは1月2月になります。シーズン途中でサイズアウトしてしまうことがある子供の冬支度は大変ですが、小さな体の子供たちにはなるべく風邪をひかないようにしっかり冬支度を整えて暖かく過ごさせてあげたいです。
寒くても雨や雪が降っても、ドイツの幼稚園の子供たちは外で遊ぶことが多いので、どんな気温とお天気でもより快適にお外で遊べる装備を整えてあげます。アウトドアのような、防水、暴風、保温、通気性に優れた丈夫な遊び着が必要です。
必要なものはドイツのほうが安く揃う
旅行でなく、ドイツで暮らすのであれば、日本から買って持ってこなくても、デザインさえ気にしなければドイツで安くて丈夫なものが売られています。
デザインは日本的感覚で見るとド派手な色柄が多いのですが、ドイツの冬は高緯度のため、朝と夕方がとても暗いし、街灯も少なく、車や自転車から見えにくい小さな子どもはとても危険です。おしゃれ優先の日本の都会と同じ感覚で子供服を選ばないほうが良いと思います。
幼稚園では森に遊びに行くところも多いですから、森の中でも遠くからでもよく見えるはっきりした色柄、車や自転車からもよく見えるように派手でリフレクター(反射素材)がたくさん使ってあるものが良いです。
冬にドイツに来るのであれば、日本で真冬に着る服と、持っていればスキーウェア一式を持ってきたほうがよいでしょう。
帽子
- 冬用には風を通さない帽子が必須
- ニットにフリースの裏がついたタイプが暖かくてよい(ニットだけでは風を通すので寒すぎます)
- 耳をしっかりカバーできるもの
- 大きくなってくる(3歳以降くらい?)と紐を結ぶタイプは紐が邪魔
- 遊んでいる時にずれたりしないジャストサイズのものを選ぶ
- ヘルメットをかぶるときはヘルメットだけでは寒いので下にフリースの薄い帽子をかぶります
手袋
- 最低限でも防風のものを選ばないと手がすぐに冷たくなって外遊びには向きません
- 雪遊び用には防風・防水が必要です
- Thinsulate素材のものが薄くても暖かいのでおすすめ
ジャンパー
- 日本のユニクロの軽いダウン程度のジャンパーは真冬は寒いです
- 防風機能がついていて、袖口は内側にゴムで寒気が入らない、襟元もしっかり閉まるもの
- コートでは長すぎて外遊びでは邪魔になるのでお出かけ用に着るくらい
- 真冬であれば日本のスキーウェアくらいの防寒性が必要です
外遊び&公園着
- 幼稚園で外遊びにきるジャンパー、通園や普段に出かけるときのジャンパー(コート)、雪用のスキーウェア(つなぎタイプか、ジャンパーとスキーズボン)
- 我が家はシーズンはじめに定価で買うと高いので、前の年のセール時にまとめ買いです
- 冬用の外遊び着は防水、防風のものを選ぶ
- 氷点下にならない間は、よく体を動かして遊ぶ子は綿入りのスキーズボンではなく、フリースの裏がついた雨用ズボン(Regenhose)も使えます。
- 氷点下でもフリースのついたRegenhoseの下に厚手のタイツと長ズボンをはかせても可
- うちの子の場合幼稚園の遊び着は中まで濡れることもよくあるので、洗いがえに2枚必要
ツナギタイプのスキーウェアを雪の降っていない寒い日に着て登園する子供も多いです。着たり脱いだりが楽だから助かります。
子供靴
- 夜明けが遅く、日の入りも早い冬にはリフレクターがついたもの、歩くと光るものが安心です。
- 冬用に中綿が入った長靴は上から水が入る以外は完全に防水で泥汚れにも強いので我が家では幼稚園の必須アイテム。(冬用ブーツだけで過ごす子も多いですが)
- 雪用のとても暖かいブーツは内側が厚いため表記サイズよりも小さいことが多いのでオンラインで買うときも店頭で買うときも必ず試着が必要
- 冬用は雨や雪で足がぬれないように運動靴もブーツもゴアテックスなど防水素材がよい
RICOSTAのブーツは防水で歩くたびにライトがぴかぴか光るモデルがあります。
足が冷たくならないし、暗い夜道で目立つので安心。欠点は…高いことでしょうか。
ベビーカーとバギーの防寒(フットマフ)
- 寒くなる時期には上から厚い毛布などをかけたくらいでは寒すぎます
- 冬ベビーカーで外出する場合は、フリースと外側に防風素材のフットマフが最低限の防寒
- 特に寒い地域ではフリースではなく内側に羊の毛皮などを使ったさらにあたたかいフットマフがおすすめ
- フットマフは内側フリース素材で、ツナギタイプの全身包む上着を着せるのが公園遊びにはおすすめ(それで買い物に出かけると建物内で熱すぎて泣き出します)
- 厳寒の中生まれてすぐの赤ちゃんをベビーカーで連れ出す日本人は少ないと思いますが、ベビーカーの中に敷く毛皮、ダウンのフットマフ、暖かい帽子に赤ちゃんの全身を包むカバーオールなど防寒用品はたくさん販売されています。
内側フリース程度のフットマフで冬は越せます。
赤ちゃんからバギーに乗っている間、3歳~4歳くらいまで使えるので十分元が取れます。
パーカーは外せるほうが便利
防水タイプのジャンパー、雪遊び着のパーカーは、外せたほうが便利です。雨が降っているときにかぶる、雪が降っているときにかぶる、とそれなりに役に立つのですが、降っているときに使わないでいると中に雨や雪が溜まるし、雪の中で遊ぶとそこに雪をためて帰ってきたりするので邪魔にしかなりません。
厚手のセーターやカーディガンは意外と出番がない
北海道以外の日本の家は暖房をつけないと気温がとても下がります。ドイツにもそういう家はありますが、完全暖房の家が多いので、夜中で暖房を切ってしまっても気温はそれほど下がりません。
幼稚園などの施設は断熱がしっかりしている上に、暖房もしっかりしているので、とても暖かく、セーターを着こんでいる子はあまりいません。さすがに半袖の子はいませんが、真冬でも長袖カットソーの子が多いです。
屋内では、その上にカーディガンやスウェットパーカーなど1枚はおっておいて、体を動かして暑くなったら脱ぐ感じ。だから、ドイツでは1年の子供服でいちばん長く着る服が長袖カットソーです。
分厚いセーターは、寒がりの子や、厚着させるのが好きな親は着せていることがありますが、うちの子供は暑がりなので、最近は最初から買いません。屋内ではいつも長袖カットソー。寒い屋内ではその上に薄いフリースジャケットです。
冬物を買うときに必要なドイツ語の単語
- 完全防水 Wasserdicht
- 防水(撥水?) Wasserabweisend
- 防風 Wasserdicht
- 通気性あり Atmungsaktiv
- サーモ(保温) Thermo
- 冬用ブーツ Winterstiefel
- 雪用スーツ Schneeanzug
- フリース Fleece
安く冬物が比較的手に入るショップ
冬物は普通に揃えると非常に高いです。12月27日ごろから冬物SALEがはじまるので、そのときに翌年のサイズを揃えておくのが一番安く冬物が揃います。
手袋など、子どもがよく無くすようなアイテムは、シーズンの最後の再値下げで投売りされていることがあるので、わたしは、そういうときに予備まで買っておきます。
冬の幼稚園の外遊び着などは、新しいものを買ってもすぐボロボロ、ドロドロになるので、秋のフリマや、ネットオークションでお古を買う人も多いです。
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