ドイツ語が分からないというだけでなく、ドイツの電車の乗り方の流れが分かっているのと分かっていないのでは旅行のときの気分がまったく違うと思います。旅行中は子連れのことが多いのであいにく写真が少ないのですが、それは今後別の機会に追加するとして、ドイツでICEに乗車するときのポイントをご紹介します。
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先ずは駅の何番線のホームに目的のICEが発着するのかをチェック
チケットには紙に印刷されたものでも、オンライン購入の電子チケットでも、必ず電車の発着時間と、ホーム(Gleis)、電車番号、予約をしている場合は車両番号と座席番号が書かれています。
まずは切符に書かれている番号のホームに行って上のほうに表示される電光掲示板で電車番号と行き先が乗りたいICEのものであるかを確認してから、インフォメーションの掲示を探します。
時々、ホームに変更がある場合もありますが、変更はこの掲示板に表示されますので、電車番号と発着時間から自分の電車のホームを駅できちんと確認します。
座席番号の確認、車両の確認にはホームの掲示板を利用
ドイツのICEが発着するホームには、かならずこのようなインフォメーションの掲示板があります。ここで確認できるのは、そのホームを発着する電車の時刻と記号番号だけでなく、ICEの車両情報もあります。
真ん中に掲示されているのがICEやICなどの車両番号と、ファーストクラス、セカンドクラス、食堂車などの車両案内です。ICEの番号と出発時刻で自分の乗る電車を表のなかから探します。乗りたい車両を表の上と下に表示されているABCDEなどのアルファベットでどこにあたるのかを確認して、ホームの上のほうに大きくABCDEと表示されている場所に移動します。
ICEはたまに普段発着するホームではなく臨時に別のホームから発着することがあります。そうするとこの情報がホームにないのでホームはかなり混乱します。
それだけでなく、車両が普段と前後ろが逆の編成になっていることもありました。そうすると、乗りなれている人たちも待っている場所と反対側までホームを歩かないといけないので、電光掲示板にそういった表示が出ていたり、アナウンスが流れている時のホームはかなり乱れます。故障などで特定の車両に乗車できないなどのトラブルも時々あります。
座席の予約をしていない場合
座席の予約をしないでICEに乗る場合は、ファーストクラスか、セカンドクラスの車両かを気をつけて乗ります。
子連れで旅行する場合は、ICEに乗りなれていて、絶対に空いていて座れるという確信がなければなるべくチケットを手配するときに座席予約もしておくべきだと思います。
新型ICEの荷物の置き場所問題
ICE3の車両はおしゃれで座席もゆったりしていて快適なのですが、絶対的に荷物置き場が不足しています。特にエアポートを通る路線では大型のスーツケースをもった人が沢山乗り込んで来ますので、休暇シーズンの前後にはどこもかしこも荷物だらけ。
本来通路であるはずの場所にも大きなスーツケースやバッグが積み上げられることがあります。小さな子供はぶつかったりすると危険ですから、乗り降りの時にはくれぐれも注意してあげてください。
座席の下や、シートの向きが変わる背中合わせになっているところのシートの背面、あとは大きな車両に1箇所だけある荷物置き場、空いていれば障害者用シートのまわりの空間などが大きなスーツケースや鞄の置き場所になります。
駅では大きな荷物を持って乗り降りする乗客で混み合いますから、小さなお子さんにぶつかったりしないよう、通路側ではなく窓側に座らせてあげた方が安心です。
荷物用の棚はものすごく丈夫
ドイツに来てすぐの頃は、大きなスーツケースを高い網棚というか、網じゃない普通の棚ですけど、座席の上の棚にひょい、と乗せるのにびっくりしました。休暇シーズンのフランクフルト空港駅を通るICEなどでは、20キロ以上ありそうなスーツケースがずらりと並ぶこともよくあります。
最初に自分の頭上にこれをやられたときは棚が割れてスーツケースが落ちてくるんじゃないかと心配でしたが、何十回もICEに乗っていて棚が割れたり荷物が落ちたりするのは見たことがないので、この棚が相当頑丈に出来ているということが分かりました。
荷物の置き場確保のためになるべく早く乗車する
日本の新幹線のように出入り口の場所に線が引いてあるわけでもなく、列を作ってお行儀よく順番待ちをするような文化でもないので、早めにいってホームで並んで待とうと思っても運しだいで早く乗車できなかったりもします。
座席を予約していても、荷物の置き場に困ることがありますから、電車が到着する頃にはなるべく前のほうにスタンバイしておいて、早めに乗車したほうが荷物の置き場所を確保できる確立も上がります。
発着駅から乗る場合は早くいくと電車がすでに停車して乗り込めるようになっていることもあります。そういう場合は、30分ぐらい早めに乗り込むぐらいに行くとゆったり荷物の場所も確保できることがあります。
英語ができて当たり前、ではないドイチェ・バーン職員
普通の切符売り場のカウンターも、車掌さんも英語が得意な人のほうが少ないです。ドイツ人は英語ができる、といいますがそれはあくまでも大学に行くような教育レベルが高めの人たちの話で、切符を売ったりしている人は普通は大学を出たりはしていないはずです。
定型的な簡単な会話なら英語でよくても、トラブルがあったときはあまり頼りにならなかった、という話もちらほら耳にします。
ドイチェバーンがさまざまな事故や故障などで遅れることがあるのは有名は話です。ICEも例外ではなく、よくトラブルがあって、車両故障でどこかの駅で乗り換えが必要なこともあるし、路線が使えなくなってバスで別の駅に移動しなければいけなかったこともあります。
非常時には車掌さんも他の業務で忙しかったりしてなかなかつかまらないので、状況が分からないときは、身なりがよく親切そうな近くの乗客に聞いたほうが英語できちんと説明してもらえる可能性が高いです。