ドイツのPOSTBANKの銀行口座を持っていて、オンラインバンキングを利用していると、日本のゆうちょ銀行への振込みが手数料1.5ユーロという格安の値段で出来るのでとても便利です。(追記:2018年1月から手数料が値上がりするようです)
レートも当日の仲値くらいで振り込まれているような感じです。(以前、ためしに振り込んでみたら意外とレートがよかったので、それ以来あまり詳しく調べずに振り込みしてしまってます。)
所要日数は、わたしの経験では手続きをしてから2-3営業日ほどで日本のゆうちょ銀行口座にお金が届いています。
Contents
日本のゆうちょ銀行への送金に必要な情報
銀行コードなどの必要な情報はゆうちょ銀行がウェブサイトで公開してくれています。
ドイツ語が分かる方は自力でこの情報だけを使って送金できるはずです。
http://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/tukau/kaigai/sokin/kj_tk_kg_sk_gaikoku.html
(表の下のほうに書いてありますが、ドイツのPOSTBANKからの送金の場合は仲介銀行名、仲介銀行コードなどの入力は必要ありません。)
こういう手続きが苦手な方、自信が無い方のためにもうすこし詳しい手順を書いておきます。まずはドイツのポストバンクに口座を持っていて、オンラインバンキングに登録済みであることが条件です。
ドイツの銀行口座は定期預金以外では通常、口座維持手数料がかかりますが、ポストバンクの場合は毎月、一定額以上の振込みでの入金があれば口座維持手数料が免除になります。(2016年に毎月1000ユーロから毎月3000ユーロに値上がりするようです)
この例での送金先は今回は日本のゆうちょ銀行です。
日本のゆうちょ銀行への送金手続きの詳細
ログインしたらまずGIRO口座の右側のÜberweisung(振込み)をクリック
Auslandüberweisung(海外振込み)をクリックします。
ここで受取人、口座番号、などの情報を入力するページに来ます。
Empfängerdaten NameのところにはわたしはTANAKA, Hanakoというように苗字,名前で入力しています。(ドイツ人の名前もそうなっていたから)
その下のIBAN oder Kontonummerのところに、郵貯銀行の記号-口座番号を
12345-1234567というふうに入力。(口座番号は7桁と8桁があるようです。)
国はJAPANで、ゆうちょ銀行のコードはJPPSJPJ1です。
ÜberweisungsdatenのところでAuftragswährung(送金金額の通貨)、Zielwährung(送金先の受け取り通貨)を指定して、右側のBetragに金額を入れます。画像では800ユーロを日本円受け取りの設定です。
Verw.-Zweckというのが送金目的なのでちゃんと目的を記入します。というのも海外送金には外国為替及び外国貿易法第17条というのがあるらしく、そこで「北朝鮮・イラン関連規制の対象取引ではないこと」の確認の義務など、送金目的をちゃんと申告する必要があるそうです。なので差し支えない範囲で送金目的が分かるように書くことをおすすめします。以前はドイツのPOSTBANKから日本のゆうちょに送金する際には受取人あてに電話がかかってきて、送金が北朝鮮関連のものでないことの確認を求められたという話もありました。今年になってわたしは3回送金していますが、確認の電話はありませんでした。
必要事項をすべて入力した後は、普通のPOSTBANKオンラインバンキングの振込み手続きと同じです。わたしはモバイルでピンを送ってもらう契約になっているので、携帯にコードがSMSで送られてきてそれを入力したら手続き完了。
最後に振込口座情報を保存しておくかという項目があるので、再度振込みをする場合は、振込先口座情報を入力して次の画面に行く前にここに登録名を入力して登録しておくと次回からが楽です。ゆうちょ銀行の別の口座に振り込む場合も、その情報を呼び出して受取人と口座番号、金額、送金目的だけ書き換えることもできます。
すぐに口座からお金が引かれるのではなく、手続きが終わり次第口座から送金金額が引かれます。送金レートもその段階にならないと分かりません。前回は振込み手続きをした翌日に引かれていました。
振込み手数料は破格の安さ
とにかく振り込み手数料が安いので、送金が必要なときに必要なだけ振り込みをしているので、当日の為替レートがPOSTBANKの為替レートが確認できるのかとか、そういうことは調べていないんです。1.5ユーロで日本に送金できて、為替レートもニュースで報道されている程度だから、個人の利用では気楽に送金できてとても助かってます。
日本のゆうちょ口座への入金が成功した場合は、受取人にはがきで入金のお知らせの通知が届くようです。
追記(2017年8月1日):
オンラインバンキングにログインしたら、2018年1月からPOSTBANKの海外振込みの規約が変わるというメッセージが表示されました。日本に送金する場合は、ユーロ以外の通貨となりますから、窓口の手続きで1.5‰、もしくは最低12ユーロの手数料か、オンライン手続きで1.5‰、もしくは最低8ユーロの手数料がかかるそうです。
1.5ユーロの手数料で日本へ振込みができていた夢のような時代が終わるんですね。悲しいです。
ドイツからの振込みにもマイナンバーが必要?
マイナンバーがじわじわと広がってきて、ゆうちょ銀行にも海外への振込みや、海外からの振込みにマイナンバー登録が義務付けられたらしい、という話を友人から聞きました。ゆうちょ銀行のウェブサイトを調べた限りではマイナンバー提示の条件がよく分かりませんでした。
上の方法で最後に振込みをしたのはもう2年ほど前の2015年なので、現在の状況が分かりません。近いうちに振込みをしますので、やってみてどうだったか改めてご報告したいと思います。
ドイツPostbankからの送金で、受取人のマイナンバー所有がどうなっているのか分からない場合はご注意ください。
TransferWiseの評判がいい
自分ではまだ使ったことがないんですけど、まわりで日本に送金す人たちは最近TransferWiseを使う人が増えてきました。
https://transferwise.com/de/
残念ながらいま日本にお金を送る必要がないんで、使い心地をレポすることができないんですけど、必要ができて実際にサービスを利用したらまた報告します。
コメント
はじめまして。
ドイツのポストバンクの記事を書いてくださり、大変助かりました!
先日ポストバンクで口座を作ったのですが、ひとつ質問があります。
ポストバンクを利用する場合、毎月1000€以上を振り込まないといけないのですか??
そのように書いてる記事を見つけました。
しかし私は毎月家賃を振り込む為だけにポストバンクを利用したく、毎月1000€を入金することができません。。
もしご存知できたら、教えて頂きたいです。。
よろしくお願い申し上げます。
溝口
溝口さん、はじめまして。Postbakの口座は2017年からいろいろ条件が変わっています。以前はGirokontoでは毎月1000€以上を振込みで入金すれば口座維持手数料が無料という時期がありました。そのため、毎月の定収入が1000€に届かない大学生などは、無料で口座を利用するために友達と1000€ずつ振込みをするなどして口座維持手数料を節約したのです。
今はGirokontoの種類が増えて口座によって口座維持手数料や、振込み手数料などの条件が違うので、とても分かり難くなっています。現在では、Giro expra plusという口座で毎月3000€の入金で口座維持手数料が無料となります。この口座は月々の入金が少なくても、9,90€/月の口座維持手数料を取られるだけで、口座自体は維持できます。口座維持手数料は、3ヶ月に1回まとめて引落とされるはずです。
お持ちのPostbank口座の種類を調べて、条件を確認してみてください。
https://www.postbank.de/privatkunden/kontowelt.html?trackingid=ql-kontowelt
↑この表がわりと分かりやすいです(分かりにくいけど)